「こんなハズじゃなかった。」老後資金が足りず破産に陥る老人が増加。早めの対策が重要。
人生の最期を悲惨な状態で迎える人がいま急増している。なぜ、どのようにして人は破産してしまうのか。
厳しい老後破産の現実はあなたも無関係ではない。
「なんでこんなつらい思いをしてまで、長生きしなきゃいけないんでしょうか」
着古したジャージに身を包んだ香川庄治さん(仮名/71歳)は、嗄れた声を絞り出し、こうつぶやく。6年前に妻を亡くしてから、神奈川県の自宅でひとり「亡骸」のような日々を送っているという。「家事は妻に任せきりにしていましたから、彼女が亡くなってからも自分で炊事することはありません。食事は日に一食。夜にスーパーで半額になる弁当を買うか、チェーン店の牛丼を食べに行くのが日課です。
近所付き合いもないですし、毎日することは何もない。家に閉じこもり、テレビを眺めて一日が過ぎていきます。こんな惨めな生活をしているなんて、誰にも言えません。親戚にだって、無用な心配をかけたくないので、連絡を取らなくなりました」
大学を出て、食品メーカーに38年間勤務し、60歳で退職。一人息子は同居している。定年後は、妻と穏やかな老後を送ろう?そう思っていた。当時の貯金は、退職金もあわせて約3200万円。だが現在、貯金は底をついている。「定年してから半年後、妻にがんが見つかったんです。進行した乳がんでした。手術しましたが、すでに全身に転移してしまっていた。現役時代、私は家庭を顧みず、すべて妻に任せて働いていました。これからは楽をさせてあげようと思っていたんです。だからこそ、何をしてでも元気になってほしかった。病院を転々とし、最新の放射線治療も受けました。それに漢方や健康食品など、身体にいいと聞いたものは何でも試した。彼女が自力で歩けなくなってからは、300万円出して車椅子を乗せられるワゴン車を買い、がんに効くと言われる温泉にも連れて行った。けれど結局、闘病の末に亡くなったんです」
妻の命のために、カネを惜しむという選択肢はなかった。がん保険には入っていなかったため、3000万円という貯金額は、6年間でみるみるうちに目減りしていた。気づいたときには、もう「手遅れ」。現在は月14万円の年金だけで生活している。「実はウチには、40代になる息子がいて、うつ病を患って会社を辞めてから、家に引きこもっているんです。私の年金だけでは暮らしていけない。
少々具合が悪くても、病院にも行けません。検査なんかしたら、絶対悪い病気が見つかるに決まっていますから。毎日、目が覚めるたびに気が重くなります。何度も死のうと考えましたが、息子がいますし、天国の妻がそれを知ったら悲しむだろうと思って、必死で生きている状態です」
悠々自適な老後を送れるはずだったのに、気がつけば、想像だにしない厳しい現実と向き合わざるを得ない。香川さんのように、破産状態に陥る高齢者がいま急増している。
9月28日に放映されたNHKスペシャル『老人漂流社会〝老後破産〟の現実』では、「生活保護水準以下の収入しかないにもかかわらず、保護を受けていない」破産状態にある高齢者の現状を「老後破産」と呼び、特集を組んだ。番組を制作した板垣淑子プロデューサーが語る。
「少子高齢化が進み、年金の給付水準を引き下げざるを得ない一方、医療や介護の負担は重くなっています。自分の年金だけを頼りに暮らしている独り暮らしの高齢者の中には、崖っぷちでとどまっていた人たちが、崖から転げ落ちてしまう、いわば『老後破産』ともいえる深刻な状況が拡がっています」
いったい破産世帯はどれくらい存在するのか。河合克義明治学院大教授が語る。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40603
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そこから、生活保護を受給している高齢世帯を差し引いた、200万以上もの人々が老後破産の状態にあると推定される。日本全国で65歳以上の高齢者の数は3200万人。およそ16人に1人が老後破産の状態にあり、独居高齢者に限れば3人に1人にも上る。
前出の番組で紹介された破産の当事者の姿は衝撃的だった。
番組の冒頭、カメラは東京都港区のアパートに住む田中樹さん(仮名/83歳)のもとを区の相談員とともに訪れる。全国的に見て高齢世帯のうち単身世帯の割合が高い港区では、孤立対策として聞き取り調査を行っている。カメラに映し出されたのは、ゴミ屋敷になる一歩寸前までモノが散乱し、足の踏み場もない一室。そこで田中さんは、小さく縮こまっている。痩せていて、顔に覇気がない。心配した相談員が尋ねる。
?暮らしぶりはいかがですか?
「ぜいたくはできないねえ」
?もしかして電気止められていませんか?
「そのままにしています。夕飯の仕度をするときはガスの炎を頼りにすれば、なんとか調理できるよ」
?ちゃんと食べれていますか?
「こういう時が来るんじゃないかと思って、ひやむぎを買い置きしておいたんだ。それでなんとか助かっているよ……」
田中さんの頼みの綱は、会社員時代に払った厚生年金を含めた月10万円の年金収入だ。家賃6万円を引けば、4万円しか残らないため、一日500円以下の切り詰めた生活を送っている。
田中さんは、特に変わった経歴の持ち主というわけではない。ビール会社で正社員として23年間働いたのち、40代半ばで独立し、飲食店の経営をはじめた。だが、赤字が続いて倒産し、退職金も使い果たした。
田中さんは番組スタッフに一枚の絵を見せた。黒い背広を着て、口ひげを生やした男性の肖像画。絵が趣味だった田中さんが「社長となった自分の老後」を想像して描いたものだ。「まさか(現実が)こんなことになるとは夢にも思っていなかったね」 絵を見つめ、こうつぶやく田中さんにいまの生活で何が一番辛いか、と番組のスタッフが尋ねる。
「友達がいなくなったことだね。貧しさを知られたくないから、付き合いを避けてしまった」
年金支給日の前日、食べ物を買うカネも尽きた田中さんは、部屋で横たわったまま動かない。
「やることはすべてやったんだから、早く死にたいというのが正直なところです。でも自殺するわけにもいかないしね。いま抱えている不安をなくすためには、死んじゃったほうがマシだ……」
彼らは決して特異なケースではない。普通のサラリーマンであっても、老後破産状態に陥る可能性はある。そう警鐘を鳴らすのは山田知子放送大教授だ。「たとえ大企業の部長職まで出世した人であっても、老後破産と無縁というわけにはいきません。住宅ローンを退職金で払い終えたら、残りの金額は心もとないという方は多いのではないでしょうか。当然、中小企業のサラリーマンはもっと危険で、年金収入のみに頼る状態では、いわば薄氷の上を歩いているようなものです。親の介護や子どもの就職失敗など想定外の出来事で、当初の予定が容易に崩壊するからです」
多くの人は、何をきっかけに破産に追い込まれるのか。まず直面するのが、自身の健康問題だ。西垣千春神戸学院大教授が解説する。
「高齢者にとって、健康問題は避けることはできません。それまで元気でも急にひとりで動けなくなる人もいますし、90歳を超えるとおよそ半数が認知症になると言われています。家族と離れて暮らしていれば、健康の変化がなかなかわからない。そのため、周りの人が気づいたときには、破産に至っていたというケースは決して少なくありません」
NHK 2014 ” 老後 破産 ” 年金だけでは 生活できない 日本の 高齢者の… 投稿者 desler-basileus
あらゆるコストの根源は結婚。
風呂無し3万で暮らせ
収入ないと物か捨てられなくなる → 物が増えてゴミ屋敷化
→ 引越しできないうちに貯金0 → 完全に引越しできない
っていうサイクルに突入して身動きとれなくなるパターン。
元気なうちに、身辺整理しとかないと簡単にこうなる。
この番組見てたが、貯金がないんでそもそも引っ越しができない
てことだったぜ。
引っ越そうと思ったら不動産屋に仲介手数料、家主に礼金・敷金・前家賃、
運送屋に家財道具運搬費用等払わないといけないだろ。
せめて自宅の固定資産税は60歳以降は免除にしてやればいいな
60まで頑張って働いて家を買えば老後は家賃は要らない
そうすりゃ年金だけでもなんとかできる
定年後の住居の固定資産税を免除にする政策があれば
住宅購入も増えるだろうね。
田舎の家は爺婆と暮らしてるから、ほぼ全ての家の固定資産税が免除対象となるね。
まだ退職には早いが
我が娘二人の旦那がしっかりしてるから
片親の俺の老後は安泰
うちの姉妹は、いざとなったら見捨てるから、自分のお金でなんとかしてねって親に言ってるわw
父親死んだらどうするんだと考えると40代の問題じゃね
息子はしがらみから解放されて復活するかもよ
こんなの息子が悪いに決まってる
月に菓子パン1個しか食えないとか言い出すのと同じ
「保険に入っておけば良かった」という話は良く聞く
月々数千円程度の保険なら、若いうちから入っておけ
どーせ友人も近所付き合いも無いなら尚更だろ
近くにスーパーさえあれば困らん
俺の親なんかは毎月配当で30万くらいもらってるぞ。
配当金って毎月貰えるものなの?どこの株をどれだけ買うと
そんな配当金が入ってくるの?
とりあえず2000万くらいの資金で投資信託。
絶対ウソだろそれwwww
株の配当金だけで、毎月30万円て、具体的のどこの銘柄を、一体どれだけ保有してるんだよwwwww
こういう生活してる連中が株やれるような金持ってる訳ねえだろ。
株なんかやってたら同情買えないだろ
せっかくの作り話が台無しじゃないかw
年利2%の配当だとして360万もらうには1億8千万必要
そこから20%の税金が引かれる
40歳の引きニート養って
ガンに侵された妻に預金突っ込んだんだろ
60歳以上のガンは進行が遅いから
金をかけずに保険の利く治療で
緩やかな死を迎えるほうがいい
人間は死ぬんだってこと考えられなかったことかもね。
いくら金をかけても死ぬ人は死ぬ。
特に60歳から死ぬならば、そんなに稀なことじゃないよ。
20歳でがんでなら金をかけるのもわかるが、
60歳からガンでどこまで生きると思ったんだろうか?
100歳まで生きることは幸せですかね?
そこそこの年齢で病気になって死ぬのは「人間としての寿命」
なんだってことを
きちんと覚悟できない人が多いのかもしれないね。
現実には、人間は死ぬんだってのが受け入れられなくて問題になるよりも、人間は意外と長生きするってんで困る方が多いw
引用元:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1412573553/
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コメント
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コメント (20)
結婚しなければ問題ない
独身なら、正規でまともに稼いでいれば金は溜まっていく
ちゃんと準備していたのに、嫁と息子に無駄金取られた人間と、
もう一人に至っては起業して失敗した敗者じゃないか。
そんなの取り上げられても困るわ。貧困でアタリマエじゃないか。
※2
日本はもう貧困が当たり前の国家なんだよな
わざわざ取り上げるまでもない
俺の家の前も漢方薬屋も
がんに効くみたいなのを謳い文句に何万円もする漢方売りつけてるけど
あんな藁にもすがる思いの人にあんなもん売りつけて死んで残念でしたねって
ボロい商売やのと思うわ
※2
嫁も息子も病気で苦しんでいた、いるわけで、治療費や療養中の生活費を無駄金と言いきれない。
息子視点から言えばうつ病になるようなブラック企業をのさばらす現状と、
病気退職したあとの適切なキャリア復帰が困難な現状が問題で、
総体的にいえば社会のセーフティネットの問題に集約できる。
家事は若いうちに一度くらい経験した方がいい。
自炊できずにスーパーのおかずや外食ばかりしてる人はたいてい年老いて糖尿病になる。
スーパーの惣菜や外食は一度で満足感を得られるように砂糖たくさん入ってるからね。
元スレ486みたいに時価ベースで利回りみるのは良くない
自己資本比率高くて配当性向高い優良株持ってるとほぼ毎年増配。
保有10年未満で配当額が倍なんてザラにある
今の60代なんかは、年金のアテが外れて失敗してるんだよね
上の世代と同額を当て込んでたりして
まあ、長生きなんぞするもんじゃないって事だ。
酒でも煙草でも好きな事して、さっさと死ぬのが一番www
増え続ける国民の医療費のためと言って増税してるのに、
そのお金はどこに行ってるんだろうな?
資金のショートじゃなくて破産?
※2
問題なのは、日本は失敗した人たちに対する社会的なフォロー、セーフティネットがないことだろ?
資本主義の世界なんだから失敗する人たちは必ず出るのに、
すぐ個人の責任に押し付けて話をそこで止める人たちが多い。
まぁ、はなから国を頼るなということだけは間違いないか。
退職金2000万頭にして1億の賃貸物件買った
30年変動金利だけどな
使えば消える金より増えるものに変えておきたい
※12
日本のセーフティネットってナマポとちゃうの?
まあ、ハンパに収入あったり資産有ると貰えないことに間違いないけど。
ぶっちゃけ世帯収入が基準額以下しかない人には差額支給してやるくらいはしてもいいとは思う。
※14
そう、生活保護しかない。
なのになまぽみたいな蔑称が流布されてたり、
外人には簡単に取れるのな本当に必要な人たちにはたらい回しにされて追い返されたり、あまり機能してない。
まず、個人一人で申請するのは不可能なんよ、おかしなことに。
※7 永続する会社が本当の利益をもたらすってことか
安楽死はよ
がん保険会社のステマだな(´・ω・`)
奥さんには若くして先立たれ、息子は引きこもりのすねかじりとか、
結婚してもこういう結末が待ってる可能性があると思うと、独りでもいいかと思っちゃうよな。
>>退職金2000万頭にして1億の賃貸物件買った
うわぁ。
それ30年家賃保証とかいう奴じゃね?
契約書に小さな字で入居率が下がったら家賃保証の金額を見直すって書いてね?
アパート経営って今問題になりはじめてるって報道されてたが、それじゃね~の?