3Dプリンタが外食産業に壊滅的被害をもたらす。
最近は家電量販店でも販売されるなど日本でも普及し始めている3Dプリンタ。
その多くはABSやPLAと呼ばれるプラスチック素材から成形しているが、将来的には3Dプリンタで料理を作ることもできるようになるのをご存じだろうか。
昨年の初め、米国テキサス州に本社を置くシステムアンドマテリアルズリサーチ社が「3Dフードプリンタ」の開発資金として、NASAの中小企業向け出資プログラムで12.5万ドルを獲得した。この3Dフードプリンタは、宇宙飛行士が宇宙空間でも新鮮で美味しいものが食べられるように企画されたものだ。
システム社がNASAに提出した企画案によれば、カートリッジに乾燥したタンパク質や脂肪などの栄養素や香料などが粉状のなったものを使い、プリンタヘッドで油と水を混ぜる。それらがノズルから熱されたプレートの上に押し出され、層が積み重なるように料理が製造されていく。様々な形や食感の食べ物を出力できるため、理論的にはどんな料理でも製造することができる。現時点でもシンプルなピザであれば、15分も掛からずに出来上がってしまうそうだ。
システム社のシニア機械エンジニア、アンジャン・コントラクター氏によれば「この3Dフードプリンタは将来的に一般家庭の電化製品にもなり得る。人々はスーパーで“食材カートリッジ”を買い求め、家に帰って3Dプリンタを使って好きなように料理を製造できる」という。
また、スペインのナチュラルマシーンズ社も料理を出力できる3Dフードプリンタ「フーディニ」を開発中である。たとえばピザを作る場合、生地がプリントされた後、ソースがプリントされる(ただし加熱などの調理は自分でする必要がある)。来年前半にも量産を始める予定で、価格は1000ユーロ(約14万円)になる見込みだ。
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では、3Dフードプリンタは、外食業界にどのような影響を及ぼす可能性があるのだろうか。
技術革新が進み、料理を忠実に再現できる3Dフードプリンタが一般家庭に普及した場合、「家で食べられない料理を外に食べに行く」という動機が希薄になると考えられる。3Dフードプリンタさえあれば、自宅で食べたいものを自由に食べられるからだ。外食に行く動機が「食べるため」から、「上質なサービスを受けるため」に変化するかもしれない。
外食店では料理の内容よりもサービスや雰囲気が重視される時代がやってくる可能性がある。
もちろん3Dプリンタで製造された料理ではなく、「きちんと人間の手で料理されたモノが食べたい」というニーズが残ることも当然予想できる。カートリッジに使われる素材に不安を感じ、人体への健康被害を心配する人も当然出てくるだろう。
また、料理そのものではなく、栄養素や香料などの配合情報である“レシピデータ”が売買の対象となり、外食産業・食品業界においてデータ売買が進む可能性もある。「どう作るか」はもはや価値がない。成分さえ分かってしまえば、自宅で高級フレンチ料理の味をも再現できるからだ。
このような技術革新から描ける将来を考えた場合、外食業界、食品業界の企業は今後どのような行動をとるべきだろうか。変化にいち早く適応していくための次の一手は何だろうか。
たとえば、外食店舗では客の目の前で調理をするなどのパフォーマンス、ホスピタリティあふれる上質なサービスといった「家では享受できないもの」を作る必要があるかもしれない。また、外食企業は自社メニューを成分単位でレシピ化し、データとして販売するビジネスが考えられる。それに伴い、食に関わる企業でも、情報セキュリティ機能の強化が重要テーマとなる可能性もある。
「3Dプリンタ」と「食」は一見関係なさそうな組み合わせだが、「3Dプリンタ」という先端技術が、「食」と結びつくと、「食」の業界を根底から変える「業界変革」を引き起こすかもしれないのだ。
「業界変革」が起こると、これにいち早く気づき、それに適応できる企業のみが生き残れる。そう聞くと「業界変革に早く気づくためには情報が必要だ」と思うであろう。
しかしながら昔と違って、現代ではインターネットを駆使すれば、情報はいくらでも手に入る。ただ「業界変革」に気づくには情報を知るだけでは不十分だ。3Dフードプリンタが「食」の業界にとってどのような意味を持つのかを考え、業界に何が起きるかを予測する。そうすることによって、はじめて「業界変革」を先読みできる。
これは外食以外の業界について考える時も同じだ。情報があふれている現代では、情報自体がもはや重要ではない。大事なのは「情報の意味づけ」である。あらゆる情報にアンテナを張りめぐらせ、得た情報を「自分事としていかに意味づけるか」、「どういった示唆が考えられるか」を考えることこそが重要である。
最初はある情報が「自分にとって、ポジティブなのかネガティブなのか」を自問する、という単純な訓練から始めればよい。そういった基本動作を日々続けていけば、業界変革に対する嗅覚も徐々に上がってこよう。
ビジネスに目が向きすぎると足元掬われっぞ?(´・ω・`)
任意の形と微細構造を自動で作れるなら
「半分くらい当たってる」という感じか。
設計し、それをラインで24時間稼動させるからあの値段で製造、販売することが出来る。
油断はできん。
プリンタで銃が出来るなんて思いもしなかったよな。
この記事もあながちウソじゃない。
ココンビニ弁当やパッケージおやつなんかは、いつのまにかこれで作ってました、なんて言われてももわからないかも?
関連記事:【動画有】3Dプリンタで銃を作成した居村佳知を逮捕。設計図データを元に自宅で作成しYOUTUBEに試写動画をアップ【ツイッター】
こういう技術の恩恵で安くなる外食もいくつかは出てるくるだろうね
3Dプリンタなんて革命を起こすほど画期的なものではない。
技術レベルでは自動切削加工機や型成形と変わらない
メリットはそれらより低コストであること
何が作れるんだろ
15分でできる「シンプルなピザ」ってのは、
ピザの生地にチーズ粉を塗りつけただけのものなんじゃ…
どちらかというと、今は不可能な面白い食が出てくることを期待してる
たとえばパン生地とバター、ジャム、マスタードなんかを0.1mmくらいの層にして、
何十層も積み重ねるとか、手作業ではほぼ不可能なことをカンタンにできるようになる
そう。そういう路線がむしろ早く芽生えそう。
3Dプリンターじゃないが、美食で街おこしを目指したスペインのサンセバスチャンでは美食の権威とされるイタフラ料理の伝統的な技法にとらわれない新しいレシピの開発と共有、開発を町ぐるみで行い続けでミシュランの星密度が世界一高い街になったらしい。
レシピによっては液体窒素などのハイテク技術を駆使するそうだ。
http://blog.livedoor.jp/hime_flower/archives/52118682.html
ま、まあいつかはできるだろう。
既存食品の模倣にとらわれず、合成食品ならではの食感を研究することでいままでにない
美味しさが誕生するかもね。シンセサイザーがアコースティックとはちがうタイプの音色を
編み出したように。
食感も完璧なら最高のダイエットフード作れるな。
関連記事:イギリス料理ってまずい言われるけど一体どれだけまずいんだ
この記者は壮大に勘違いしてる気がするな・・・
外食に行くのは「作るのがめんどくさい時」「家族のイベント」「気分転換」などであって、家で作れるから外食に行かないとはならんだろ
可能性がある
もしかしたら、プリンタでしか作れない超おいしい料理が生まれるかも
ま、俺たちが老人ホームに入る頃は介護する人も足りなかったりするだろうからおそらくこんなもの食わされているような気がするよ。
フードレプリケーターは最初期のスタートレック(67年製作)で映像化されてる
(しかしスタトレのは原子を再構成したものだし根本的には違う)
で、理論的にはどんなものでも ねぇ・・・ふ~ん
アップル並みの企業になりそう
回転寿司の板前ロボットとして導入されるのかな、さぞや美味い寿司なんだろう
頭固すぎだろ。密度とか芯材構造で食感を再現するんだよ。
解析困難だから実現もまたしかりだけど理論上はできる。
ちなみに編み物はもうできる。編む必要は無いが…
外食産業で働いてもおしまいだな
ミキサーとかスライサーも洗うの面倒なんで
大量に作る切るならともかく、2~3人分くらいの少量だと
片付けが楽なんで結局手動でやってしまう
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1417254519/
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コメント
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コメント (8)
3Dプリンタじゃなくて単なる機械化だろ
粉こねくり回してビーフステーキですってそりゃないぜ
食に関して日本では、過去の美味しんぼブーム以降本物志向になり全体的に舌が肥えてしまった。登場が30年遅かったね。成熟した日本では通用しない。裏を返せば未だ味覚オンチの国だったらいけるかも。
料理って材料だけじゃなくて調理技法とノウハウも重要だから汎用の3Dプリンタで多様な料理作るのは難しいんじゃないか
結局ピザ用の3Dプリンタ、パスタ用の3Dプリンタと必要になるせいでホームベーカリー程度の普及率に留まる気もする
今の外食って店では工場で作ったパックを暖めてるだけだろ
わざわざ3Dプリンタ入れる方が手間かかるw
栄養成分だけを突っ込んだダイエットフードが簡単にできるな
スイーツ系ならいいだろうけど・・
3Dプリンタで銃が作れる危ないって奴いるけど
弾がまず手に入らんし
弾も自作すればいいだろってことなんだろうけど
炸薬に雷管なんてよっぽど科学知識なけりゃつくれんだろ
このライターの未来予測が当たるなら
昔のキャバレー的なの復活するかな