ｇｕｍｉはスマートフォン向けロールプレイングゲームの「ブレイブフロンティア」などのヒット作で知られる。モバイルゲーム企業ではこれまでグリー、ＤｅＮＡ 、コロプラ などを含め新興企業向けのマザーズなどを経て市場替えする例がほとんどで東証１部に直接上場するのは極めて珍しい。同社のウェブサイトによれば、ｇｕｍｉは韓国、中国、シンガポール、台湾、フィリピン、インドネシア、フランス、アメリカで業務を展開、海外売り上げが国内を上回っており、世界トップのゲームプロバイダーを目指している。ｇｕｍｉの広報や経営企画担当者に取材を試みたが、コメントは得られていない。野村ＨＤの山下兼史広報担当はｇｕｍｉのＩＰＯや主幹事への起用についてコメントを避けた。

国光宏尚最高経営責任者（ＣＥＯ）は高校卒業後10年間、中国、インド、カナダ、中南米、米国など30カ国を放浪、2007年に同社を設立した。同社のホームページによれば、社外取締役にグリーの青柳直樹取締役が就いている。国光ＣＥＯの７月４日のブログによれば、国内外で現在約800人のスタッフを抱え、今後海外展開を加速させるという。
セガネットワークスとｇｕｍｉは７月４日、資本業務提携を発表。セガが日本国内で展開するゲームコンテンツをｇｕｍｉの海外拠点を通じて米国など英語圏で提供するという。

同社は日本向けコンテンツを海外の現地言語に翻訳し、キャラクターも対応させるなど現地のプレーヤーの嗜好や環境に合わせて運営、プロモーションする。
同社では、ブレイブフロンティアのほか、「竜王と勇者アレン」、「ドラゴンジェネシス」、「青春姫」などのロールプレイングゲームを提供。今後、自社コンテンツのみならず他社が持つコンテンツについても世界に向け配信し、売り上げ拡大を目指すという。

商売が集金というジャンル。