【IPO】マックスむらい氏創業の「AppBank」が上場!主幹事は野村。
9月8日、東京証券取引所はAppBank(アップバンク/本社・東京都新宿区/証券コード6177)の東証マザーズ上場を承認した。主幹事証券は野村證券で、上場予定日は10月15日。9月25日に決定した仮条件価格は1140~1200円で、当初の想定価格1140円が下限になる強気な設定。公開価格は10月5日に決定するが、よほどのことがない限り仮条件の上限で決まるだろう。
公開価格がその1200円とすると、上場に当たっての市場からの資金吸収金額は17.7億円になる。東証が出している新規上場会社概要によると、事業内容は「スマートフォン向けアプリの紹介記事等を掲載するメディアサイト「AppBank.net」の運営、自社アプリや動画コンテンツの提供、スマートフォン及びゲーム関連商材のECサイトの運営及び店舗販売等」となっている。新規IPO(新規上場)銘柄を狙い撃ちする投資家たちの間で人気のカテゴリー、スマホ関連、コンテンツ関連、ゲーム関連にすべてヒットする。
AppBankが話題なのは、アップルのiPhone向けアプリを紹介する一個人のブログから出発した会社が上場を果たしたことと、創業者ひとりが有名人だということ。その「マックスむらい」こと村井智建氏は2012年1月に会社を設立し、かつて在籍したガイアックスグループなどから出資を受けて事業を拡大した。
最近はガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」やミクシィの「モンスターストライク(モンスト)」などを自ら攻略して紹介し、大ヒットに力を貸した。動画共有サイト「YouTube」上で自らのゲームプレイ動画を配信するほか、タレントとしてテレビに出演したり、昨年12月には歌手の石井竜也プロデュースで歌まで歌ってCDデビュー。主演映画も製作中だといい、ゲーマーの間では今やカリスマ的な存在である。
今年3月の定時株主総会で村井氏は代表取締役社長CEO(最高経営責任者)を退任し、学生時代からの盟友である宮下泰明氏に交代したが、それでも取締役に名を連ね、筆頭株主として宮下社長と並ぶ165万株、21.54%を保有している。公開価格を1200円と仮定しても、保有株の時価総額は19億8000万円にのぼる。
このように話題性十分なAppBankだが、不安要素として、有力な広告スポンサーであるゲーム業界各社の業績にも陰りがみられる点が指摘されている。4~6月期はガンホー、コロプラ、ディー・エヌ・エー(DeNA)、グリー、KLab、クルーズは揃って営業減益で、enishやモブキャストは営業赤字。AppBankのビジネスモデルはゲーム業界の広告宣伝費や販売促進費に支えられている部分が大きいだけに、先行きに不安を抱かせる。
さらに、初値が公開価格を割り込んだり、上場直後から株価が低迷して投資家が含み損を抱えるおそれも取り沙汰されている。昨年12月18日に上場した後、業績を下方修正して株価が急落し問題となった「gumiショック」が記憶に新しいが、AppBankの主幹事証券がgumiと同じ野村證券だという点もネガティブな憶測を呼んでいる。
gumi、Gunosyとの比較
この1年、野村が主幹事で「上場ゴール」ではないかといわれた銘柄には、gumiのほかにGunosy(6047/4月28日上場)があった。gumiの初値は公開価格3300円に対して3300円で「引き分け」、Gunosyの初値も公開価格1520円に対して1520円で「引き分け」だったが、gumiは株価が公開価格を上回ったのはその上場初日だけで、今年8月25日には公開価格の3分の1の1003円の最安値をつけた。9月29日の終値は1209円。
一方のGunosyは今年6月までの約2ヵ月間は高値が公開価格を上回っていたが、7月以降そうなった日は5日間しかなく、9月8日に932円の最安値をつけている。9月29日の終値は1278円。Gunosyは金額は小さくてもプラスで売り抜けられた投資家がいたはずだが、gumiの場合、上場初日に売買手数料、税金を差し引いて実質プラスで売り抜けられた投資家はほとんどおらず、その後、業績を下方修正して株価が急落すると含み損がふくらんだ投資家が続出。「上場ゴールの銘柄をつかまされた」と怨み節が渦巻いた。
では、業績の問題点に目をつぶって上場し、結果的に上場ゴール銘柄になってしまうのか。
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11776.html
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上場直近の決算期の業績を比較すると、gumiは連結で1.6億円の経常赤字、1.8億円の最終赤字(2014年4月期)。Gunosyは13.6億円の経常赤字、13.9億円の最終赤字(14年5月期)で、ともに赤字決算だった。しかしAppBankは連結で売上高30億1285万円、経常利益は5億1498万円、最終利益は3億2827万円と黒字を計上している(14年12月期)。
AppBankの純資産は4億3117万円で、gumiの34億9748万円、Gunosyの6億818万円よりは小さい。とはいえ、上場時に調達する資金吸収金額は、gumiは約450億円で純資産の12.8倍、Gunosyは約103億円で純資産の16.9倍もあったが、AppBankは17.7億円で純資産の4.1倍しかない。直近の業績も資金吸収金額も、
約18倍の予想PERも、gumiやGunosyのように上場で無理をしているようには見えない。しかし、AppBankは「公募株数に比べて売出株数が極端に多い」という別の不安要素を抱えている。
売出株数と株価の関係
AppBankは、上場時の公募株数こそ17万8000株と少ないが、売出株数(追加のオーバーアロットメント分を含む。以下同様)が130万7800株で公募株数の7.34倍もある。Gunosyは公募株数350万株に対して売出株数は329万6500株で公募株数を下回っていたが、gumiは公募株数150万株に対して売出株数が1214万7200株と8.1倍もあった。倍率でいえばAppBankはgumiと肩を並べるほどあり、極端に多い。
gumiが上場した昨年12月18日から現在までに、売出株数が公募株数の2倍を上回った新規上場銘柄はgumiを含めて14ある。そのうち初値が公開価格を下回った「黒星」は3、上回った「白星」は10、引き分けはgumiで、10勝3敗1引き分け。
ただし10個の白星のうち、初値が公開価格の1.5倍を上回った「快勝」は4勝しかなく、1.2倍以下の「辛勝」は3勝もあった。売出株数が公募株数の2倍を上回ると、その半分は「辛勝」か「引き分け」か「負け」だった。
3回の「負け」を分析すると、1回は売出株数が公募株数の2.7倍、1回は4.2倍、もう1回は公募株数はゼロながら売出株数が5404.9万株と、ケタ外れの多さだった。
これは、売出株数が公募株数の7.34倍もあるAppBankに期待している投資家にとっては、気をもむデータだろう。7.34倍を超えるような新規上場は公募株数ゼロの2件とgumiを除けば10.53倍の1件(日本スキー場開発)しかなく、その初値は公開価格を9.94%上回っただけの辛勝だった。初値が辛勝だと、売るタイミングを逃すと売買手数料と税金を差し引くと儲けが出なくなり、含み損を抱えてしまうリスクが高まる。
また、売出株数が多いと初値だけでなく、上場後の株価も低迷しやすい。売出株数が公募株数の2倍を上回った新規上場銘柄14件のその後を追跡してみると、上場時やその直後の高値を更新できないままジリ貧の道をたどった銘柄がgumiも含めて9件もある。初値が白星か引き分けでも、その後がジリ貧というパターンは8件だった。「氷河期」とも呼ばれ、新規上場の後に株価が下がるのはある程度は仕方がないとはいえ、期待しながらジリ貧が長引けば、「やっぱり上場ゴールだったのか」と汚名を着せられやすくなる。
AppBankの上場日は10月15日。その前の新規上場は実質的には9月17日で、約1カ月の間隔があいている。「飢餓感が好結果を生む」という見方もされているが、その後にとんでもない「大食漢」が控えていることを決して忘れてはいけない。
11月4日の日本郵政(4億9500万株)、かんぽ生命保険(6600万株)、ゆうちょ銀行(4億1244万株)の郵政3社の新規上場は、政府放出の売出分だけで合計9億7344万株に達する。想定価格をもとにした資金吸収金額は約1兆3875億円と見積もられている。
AppBankの資金吸収金額17.7億円は、その約784分の1にすぎない。海の生き物にたとえればクジラとイワシぐらいの差がある。そのクジラとイワシが20日(暦日)の間隔をおいて、新規上場銘柄を狙う投資家の資金という同じエサを奪いあうのだ。「いわくつきのイワシなんかパスして、クジラを狙いにいく」という投資家も、決して少なくないだろう。
ゲーム業界の業績悪化や、公募株数に比べての売出株数がgumi並みで極端に多いことによる問題。郵政3社の上場直前でタイミング的にも良くない。それでも野村は85%の割当を受ける主幹事の意地とプライドにかけて、上場初日の初値は最悪でも「引き分け」に持ち込めるように準備を整えているだろう。gumiもGunosyも、結果的には引き分けに持ち込んでいる。
ちなみに、野村系のベンチャーキャピタル(VC)であるジャフコ系のファンドには上場後90日、宮下社長、村井氏など大株主の大部分には上場後180日、保有株の売却を禁じる「ロックアップ期間」がかかっている。それでも15.67%の120万株を保有する第4位株主のジャフコ系ファンドは、株価が1.5倍になるとロックアップが外れる例外条項がついている。もし初値が1800円を超えたら、即刻市場から21億6000万円以上を回収してエグジットできるのだ。上場初日、初値がついた直後にそんな大量売りが出たら、株価はたちまち暴落してしまう。
なお、野村證券には、AppBankで絶対に失敗するわけにはいかない大きな理由がある。11月4日の郵政3社上場の主幹事証券会社に名を連ねているのだ。AppBankで変なミソをつけてしまい、「イワシもうまくさばき切れない料理人に、クジラが料理できるのか」という評判が立てば、証券業界の盟主として身もフタもない。よって、野村としてはなんとしてもAppBankの上場は成功させ、郵政3社上場に向けてはずみをつけたい。そんな「野村の意地」が、AppBank新規上場の最大の味方かもしれない。
たぶんIPOのことをわからない人が書いている。
クジラの日本郵政の方が売り出し価格割れの可能性があるのだが。
YOUTUBERで年収1億どころか大金持ちじゃん
パズル&ドラゴンズは配信から3年以上経過していて、現在は完全に倦怠期に突入しているし所詮、素人の集まり
勝ち逃げする気ではないか?
け 倦怠期・・・ビジで使う単語じゃねえなw
野村主幹事なら手出し無用
直近のJESCOなんて上場以来下げ続けでプラス引けは3回程度のクソ株。
野村の売りポジ残25万株
appleの手の中の企業
ニコ動の配信者と同じレベルでやってるだけの会社に未来はあると思えんし。
もう必要なくなったな
そんなに前評判悪くないじゃん
郵政とかグノシーは前評判がすでに悪い
数年先のことは全然わからんけど、とりあえずIPO相場は
そこそこ無難じゃないの?
>>1は勝手にこじつけてるだけ?
どこにでもあるビジネス
虚業
上場ゴール
こんな企業上場させる野村はクズ証券
西室何とか言ってみろや
自分でつかんどいてバカだねえwww
>ゲーマーの間では今やカリスマ的な存在である。
はぁ?はじめて聞いたわ。
ネットやってたら名前だけは聞いた事あるレベルでしょ。
宣伝しまくって、さっさと売り逃げて19億手に入れたいでしょ。
未公開株を買ったら必ず利益出るようにしないといけないのか?
それって逆におかしくねえか?
ここの未来を暗示してるからよく見てみ
前からだしもっと酷い事やってきてる野村にとってはむしろ善行レベル
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1443784370/
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コメント
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コメント (12)
今がピークかな…
スマホゲー向け広告代理店?
シリアルナンバー使ったコラボ禁止されたからお先真っ暗やんけ。
くっせぇ企業と野村はセットだな
今は稲作したり、自転車で走ったりと水曜どうでしょうをなぞっているだけの企業に
十数億円の価値があるとは思えない
優良上場は出尽くして何でも良いから上場させて手数料稼ごうというのがまるわかりだわ、最近。
見えてる地雷wwwwwwwwwwwwwwww
ゲーム実況で違法コード使ってる所映ってたやん
そんなやつらに出来んのか?
野村が幹事とかなんの信用もない
人の作ったモノで遊んでるだけで調子に乗りすぎだろ。
アホでも出来ることが企業として成り立つわけねーだろ。
買いたい人いるのか・・・完全に上場ゴールの会社に・・・嵌め込み注意・・・
2年前なら買ってたかも
今は無いわ