元日銀副総裁・岩田一政氏「マイナス金利を導入したほうがいいい。」

岩田 一政さん
1: FX2ちゃんねる 2016/01/28(木) 14:45:28.10 ID:CAP_USER.net
■金融政策 私の視点
日本銀行は28、29日に金融政策決定会合を開く。年明けからの金融市場の混乱を受け、市場関係者の間では追加緩和への期待が高まっている。会合を前に、岩田一政・元日銀副総裁に展望をきいた。
金融政策 私の視点
――年明けから円高と株安が進みました。昨今の金融市場の状況をどう見ていますか。
「昨年8月の市場の混乱から、『ギリシャ悲劇』の第3幕が始まったと思っている。年明けからそれが深くなった。『悲劇』の1幕目は2008年のリーマン・ショック、2幕目は10年のユーロ危機、3幕目は現在進行形の
新興国の減速と債務問題、資源価格暴落の組み合わせだ」
――現在の状況は、リーマン・ショックやギリシャを発端とするユーロ危機と同じくらい重大な事態なのでしょうか。
「1、2幕目に続く大きなショックだ。ある人の計算によると、今年に入って世界の株式時価総額は8兆ドルくらい減った。リーマン・ショックが起こった08年9月でも5兆ドルくらいだった。当時以上の株価下落が発生している。『パーフェクト・ストーム』と言う人もいれば、『メイヘム(大混乱)』と言う人もいる」「金融市場には投機的な動きがつきものだ。だが、21日に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、将来の追加緩和を示唆したら、翌日の日経平均株価は900円超も上がった。戻り方が極端で、極度に不安定な状況が続いている」
――各国の中央銀行は、こうした市場を落ち着かせるためにどのような行動がとれるでしょうか。
「米連邦準備制度理事会(FRB)は、連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の金利引き上げペースを落とすといったサインを出すことができる。ほかにも、日本銀行が市場に渦巻く追加緩和期待が満たされるような声明を出すとか、そういうことがあれば短期的には値を戻すだろう」
――それでも、市場が不安定になっている原因の解決にはつながりません。
「危機が本格的な底入れを迎えるには、中国の減速や新興国の債務問題、とりわけ民間企業の債務問題の解決にめどがつく必要がある。また、原油価格は極めて低水準だが、まだ下がるかも知れない。これも底入れには時間がかかると思える要因だ」
――金融市場の参加者の間では、28、29日の金融政策決定会合で日銀が追加緩和に踏み切ることを期待する声があります。
「市場参加者は、中央銀行の政策をいろいろと比較するものだ。一つの視線は『横』だ。ユーロ圏と日本が置かれた状況を比べると、物価上昇率は似たようなものだ。景気はユーロ圏の方がしっかりしている。パリでテロがあった割に持ちこたえている。日本の昨年第4四半期はゼロ成長に近くなる可能性も多分かなりある。
そんななか、ユーロ圏の中銀であるECBは、3月に追加緩和をすると示唆した。
だから、市場は日銀にECBと同様の政策を期待してしまっている」 「もう一つは『縦』の視線だ。14年10月に追加緩和をした時と比べて、いまの環境はあまり変わりない。株価も追加緩和前後の水準に戻った。為替レートも円高の方向に反転し始めている。日銀が最も重視しているのはインフレ期待だ。一昨年、原油価格が下がってインフレ期待が大幅に低下するのを恐れて追加緩和をした、と説明した。だが、その原油価格が再び下がってきている」
――ならば、月末に追加緩和に踏み切るのが適切と考えられると。
「材料を『横』で見ても、『縦』で見ても、今追加緩和があってもおかしくない客観的情勢にはあるというふうに思う。もちろん実際にどうするかは日銀の政策委員の判断によるが」 「ただ、日銀はすでに量的緩和をやり尽くしている。国債購入の限界が見えてきているなかで、追加緩和をどう考えるかという点がもう一つの要素としてある。ECBにはそういう緩和の限界の問題はないが、日銀にはある。この点は二つの中銀の政策を比べる時に複雑な要素になる」
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1453959928/
――仮に日銀が踏み切らないとすると、市場では失望売りが懸念されます。
「それは大いにありうる。ECBのドラギ総裁が緩和を示唆しただけであれだけ反応したのは日銀も対応をするはずだという期待が込められていた。市場はわざとそういうストーリーをつくるところがある。どんどん株を買わせて、その間に売っておいて、ダブルでもうけるものだ」
――岩田さんは日銀による大量の国債購入は2017年夏には限界を迎えるとの立場です。
さらなる追加緩和は、限界が来るのを早めるでしょうか。「追加の金融緩和をする場合、現行の年80兆円の長期国債の購入額に、さらに10兆円か20兆円を上積みすると市場関係者は期待している。それは私たちが17年夏と見ている国債購入の限界が、どんどん前倒しになるということだ」
――日銀は国債購入の限界懸念を払拭(ふっしょく)しようと、昨年12月に金融緩和の補完措置を導入しました。岩田さんはそれ以前も17年夏に限界が来ると言っていました。つまり、補完措置に効果はないとみているのですか。
「私は最初、補完措置は日銀の大規模緩和の延命を狙ったものだと思った。18年3月までの黒田東彦総裁の任期いっぱいはいまの緩和の枠組みを残すことを狙ったのだろうと直感した。だが、丁寧に調べると、補完措置はほとんど延命効果がないことが分かってきた」
――日銀は国債を買いやすくしようと、金融機関がお金を借りる場合の担保について、住宅ローン債権や外貨建て証書貸し付けを受け入れました。この措置に効果はないのでしょうか。
「それらを担保として受け入れるとしても、補完措置で日銀が買える国債は14兆円にしかならない。国債に代わって担保になりそうな額は、外貨建て証書貸し付けは7兆円にとどまる。住宅ローン債権は残高が130兆円あるから多く見えるが、担保にするには信託受益権にしなければならない。この市場は小さく、頑張っても7兆円だろう」
――それでは、現行の枠組みが行き詰まった場合の処方箋(せん)は何でしょうか。
「私は『マイナス金利』政策をとることが望ましいと思う。出口における赤字発生を考慮すると、ここまで量的に日銀のバランスシートを拡大してしまったら、金利目標に戻るしかない。伝統的な金融政策の枠内で金利がゼロまで下がってしまい、それ以上下げられなかったから、量的緩和に踏み切った。だが、金利はマイナスにするという手が残っている」
――どういった効果があるのでしょうか。
「一番明確なのは為替レートへの影響だ。金利をマイナスにまで下げれば、為替レートを円安にすることができる。また、金融機関の貸出金利に対しては多様な経験がある。マイナス金利のデンマークでは住宅ローンの金利がマイナスになり、借りれば借りるほどお金がもうかってお得だ。
国債もマイナス金利で発行できれば、発行すればするほど利払い費を削減できることになる」「ただ、日銀はいま、マネタリーベースを操作目標にしてしまっている。日銀の当座預金につく金利をマイナスにすると、当座預金が増えにくくなり、マネタリーベースの積み上げに悪影響が出てしまう。また、民間の銀行の収益を圧迫するとの懸念もある。まずは日銀が現行の政策の枠組みを変えることが必要だ」
>マイナス金利のデンマークでは住宅ローンの金利がマイナスになり
マイナス金利になっても、日本ではなこうならない気がする
日本人の気質じゃあ投資に回すよりは、タンス預金か現物買いかなあ
余計に海外に金が流れて、体力の無い中小の金融系が破綻しそうだな。
いや、借金は借金。今はマイナス金利だけど、今後どうなるかはわからない。そして、マイナス金利にしなければならないほどの不景気ならば、絶対的に安定した所得のない人以外の借金返済は苦しいだろうに。
バブってる都心をのぞいて、いまは不動産を売りに出しても買い手がつかない世の中だからなぁ
マイナス金利でも流動性のある現金のままのほうがいい
ジャカスカ増える。空き巣強盗の天国となるであろう、日本!
>>20
法人だと今でも有料で銀行に管理してもらっているんだぞ。
地銀とかだと金を払って管理してもらうのはむしろ常識だわ。
金庫なんかに大金を保管できない。
マイナス金利って
政策金利のことだから
借りてやってんだからな
さぁ、やれ
理論的に不可能じゃないのか?
>>27
デンマークでは既に預金金利のマイナスが導入された。
政策金利がマイナスになれば銀行も負担を下げるためマイナス金利にしなければコストが増える。
理論上は可能だ。
>>33
マイナス金利は日銀が短期で銀行などに貸し出す政策金利と日銀の当座に余剰に積み上げられているお金への金利だよ。
銀行は独自に金利を決めれば良い。
日銀からマイナス金利で借りて民間に少し金利を上乗せて貸したり、0金利で貸し付ければ良い。だから、銀行が損すると言うのは間違いでコスト負担が増えると言った方が正確だ。
逆だな
必要なのは消費減税
消費税減税ではなく、
買い物すればするほど所得税が減るやつ
ついに金融緩和のネタが尽きてマイナス金利とか言い出したか・・・
これで消費税増税なんだからオワッテルわな
内需不足なんだから消費が増える政策をやれば良いだけなんだけどね
消費税は消費を減らす税
さほどダメージがないからどうでもいい。マイナス金利になるとどうなるのか
見てみたい。
最後のガードをきってから、景気が悪くなったら、詰みでは。
俺は知らんし君も知らんだろうが、事情を知っている人間にとっては
それなりに絶望的な状況なんだろうと思う。
岩田はこの記事を元に言ってんだろうな。
ウォール・ストリート・ジャーナル
マイナス金利、その不思議な世界
http://jp.wsj.com/articles/SB12063707009372514535404581406731683260562
かつては銀行にお金を預けることが良いことだった。
現在、デンマークの企業は現金を手放すために早めに税金を支払っている。スイスのある小規模銀行では、顧客の預金が年間0.125%減る見通しだ。
ただ、悪いことばかりではない。デンマークでは、住宅ローンを変動金利で借りている住民が毎月、取引銀行から利子を受け取っている。
銀行が資金を預け入れた顧客に金利を支払うのではなく手数料を課すマイナス金利の世界では、こうした逆転現象が起きている。
>>69
貯蓄税が現実味帯びてきたねw
貨幣の塀統制(同じ値段で同じ対価が得られる)が無くなるわけだわさ
面倒だから廃止しようよ
住宅ローンは減税があるから何年も前から既に実質マイナス
スポンサーリンク
おすすめ記事
ツイッターで更新情報をお届け☆
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (10)
恐るべし、岩田さん!!でも、マイナス金利のこと知らない投稿者が多くワロタ♪
新たに日銀に預ける場合だけだから、地銀も大丈夫でしょう。
今後は、頑張って投資先を探してね、銀行さん。
銀行関連株大暴落してんな
地方銀行今後数年で潰れるところいくつも出てくるぞ
しかしまあついに日銀がやれることが無くなったという証明でもあるけど
体力のないところは危ないかもね。銀行の再編が進むね。と言いながら、4月、某信託を辞める世捨て人でした。
銀行は貸す相手がいないから
銀行の金が株や不動産に流れるなんて
ことはないかな?
そこが日銀の狙いなんだよね。株、不動産に限らず、設備投資とか、これはあり得ないけど、給料アップとか、企業が貯めこんでいるお金を動かしたいんだよね。
売り豚の俺、震えて月曜を向かうる模様…
一旦下がってくれ…頼む
企業もそうだけど銀行もいつまでもデフレ時のままの頭だから、いくら政府が景気回復をやろうとしても金が動かないってのが一番景気を止める事だってのをすっかり忘れてる。
だから政府は給料を上げろと企業に言うし、銀行にもマイナスされたくなければお金を動かせ!って実質的に言ってるようなもん。
日銀のマイナス金利は普通の個人の預金は関係ないのに、
理解してない奴多いんだな…。
理論的には企業が銀行から金を借りやすくなるはずだから、
国内の経済は回るようになるはず。
上限数百万で良いから無条件に数年後返す約束で貸しだしてくれ一人一回限定でも良い
借りたい奴は一杯いるんだ