日本企業の退職金が激減!10年間で1000万円近く減少…社内格差も拡大した理由
退職金はここ10年で平均額が激減し、公的年金も支給額の抑制が待ったなしの苦境にあります。老後生活の2本柱に何が起こっているのか。その裏側に迫るとともに、自らの力で資産を積み立て、退職金を守り増やすすべを徹底解説します。
みずほ銀行の元支店長も、パナソニックの元部長も、日本ペイントの元部長も、皆が同様のことを口にした。「これから会社を辞める後輩たちは、私がもらった退職金額を望むことはもうできない」と──。企業が定年退職を迎えた社員たちに支払う退職金。その金額が減少し続けているという。
グラフ(1)を見てもらいたい。2008年と13年で退職金の金額の分布を企業規模別に比較したものだが、多くが下方にシフトしており、1000人以上の大企業については上位層も下位層も500万円以上急減している。給与水準の低下を大きく上回る落ち込みを見せているのだ。
それどころか、グラフ(2)を見ると、退職金の制度自体を廃止している会社が急増している。国の老後保障などが脆弱だった時代に導入が本格化した退職金制度は、従業員の長期勤続や優秀な社員の採用、そして退職後の生計を支える目的で日本企業に定着し、1970年代から90年代にかけては9割もの企業が導入していた。
ところが、「2000年代に入って減少に転じ、13年は75.5%と半世紀で最低水準に落ち込んだ」と、りそな年金研究所の谷内陽一マネージャーは警鐘を鳴らす。今や4社に1社は制度がないという悲惨な時代になっているのが実情であり、退職金制度は大きな曲がり角を迎えている。
退職金が成果主義化
「ポイント制」の導入で落ち込み
そもそも、なぜ退職金は急減しているのか。その裏には「退職金制度の成果主義化」がある。90年代半ば以降、多くの企業が年功序列的な賃金制度を見直し、成果に応じた賃金制の導入が急速に進んだ。
実は退職金についても、大企業を中心にこうした「成果主義化」が広がったのである。具体的には、退職時の基本給を基に退職金を算定する「退職時給与連動方式」から、社員の役職や業績に応じたポイントを積み上げて退職金を算定する「ポイント制」への転換が図られたのだ。
グラフ(3)の通り、大企業に限れば、ポイント制を導入している企業は99年には16.3%にすぎなかったのに、直近の調査では65%以上が導入済みだ。その過程で、業界によっては再編・合併が相次ぎ、ポストが減った企業も少なくない。さらに成果主義の進展で、管理職になれないまま定年退職することも珍しくなくなった。その結果、ポイントが積み上がらず、退職金が低く抑えられるサラリーマンが続出したというわけだ。
時を同じくして、企業年金の統廃合が急速に進んだことも退職金の減少に影響したとされる。人事コンサルのベクトルの秋山輝之副社長は「企業年金の統廃合の際、運用環境の悪化もあって退職金を低く抑える制度見直しがあり、実態値が下がった」と指摘する。大手の場合、この10年で計1000万円近くも減少したという。
実際、旅行大手の日本旅行を数年前に定年退職した元課長は「ポイント制が導入されてからは、年々退職金が減っている印象がある」と打ち明ける。当然、出世した社員とそうでなかった社員の退職金の社内格差も拡大した。ポイント制定着前には同期の間で退職金にそれほど差はつかなかったが、ポイント制に完全移行した企業の場合、上位層と下位層で2倍程度に開いているという(グラフ(4)参照)。
出世すればするほど退職金ポイントは積み上がっていくが、逆もまたしかり。手厚い退職金を受け取れるのは今後、
ごく一部のエリート社員に限られていくことになりそうだ。なんとも世知辛い世の中である。サラリーマンの間で不満が高まってもよさそうなものだが、退職金に対する世間の関心は低い。メガバンクの中堅行員は「誰がどのくらいの額をもらえるか全く分からない。完全なブラックボックスだから議論のしようがない」と話す。大半の企業は退職金の詳細について非公表であるがゆえに、その実態はベールに包まれたまま。このままでは、知らぬ間に虎の子の老後資産が減少を続けことになりかねない。
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1490142466/
その頃は働きたくてもAIに仕事取られてなさそう。
この20年の日本を衰退させた連中が誰だかよく分かる記事だな
これから日本を、また世界で通用する国に建て直すぞ
地方公務員が40年勤めて3000万円とか
意味が分からない
この国は狂ってる
年功序列から能力別評価→なぜか全員減額
ほんとこれ
うちは、基本給×係数(勤続年数が上がると増える)で、これを元に老後の計算をたててるけど、あてにしたらあかんのかな。
積立金だろ
勝手に減らされたりしたら困る
こう言う報道なんでするんかね。また、若い人は溜め込みますよ。
事実やからしゃーなし
今退職金分も給与に上積みしてもらって、上積み分は貯蓄・投資に回す。退職金なんて会社潰れたら出ないぞ。企業年金もな。
それでなくとも会社が傾いた途端退職金減らさせてくれだの企業年金の額を減らさせてくれだの、会社無くなってもいいのか!って脅しながら減額迫ってくる。
じっと我慢の従業員が割を食うだけ。
今の個人年金てあんまりいいのないよね
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マイナス金利のせいで退職金の利回りがマイナスになったからだろう。
貯蓄貯蓄、とにかく溜めて未来に備えるしかないw
使えるやつは好きに使えばいい
今は金を使わずに?
何のために生きてるのかわからなくね?
老後のために生きてるわけじゃない
その通り。積み立てるか、月々の給与に入れて受け取るかの差でしかない
資金運用が上手い人は後者でいいと思われ
うちの会社は半々での積み立てで保険会社任せてるよ
そう。
ただ、古い大企業や公務員なんかでは金利5%とか
現状にあわない有利な条件になってる
間違って退職金がない会社に入ってしまった。もう転職できる年でもないし、年のデメリットをカバーできるスキルもないので困ったわい。
これだけ退職金制度がない会社が増えると、退職金の税制優遇もそのうち縮小されていくと思う。
うち退職金がない…給与も安い。
本当に給与は安い。悲しくなるレベル。
15年前に退職金制度無くなって確定拠出年金に移行したから関係ないな
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コメント
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コメント (29)
これも成果主義という賃金減らしの結果なんだろうな
退職引当金を損金処理できなくした国にも責任があるよな
普通に生きてるだけだと退職してから地獄をみる
おー怖
ま、日本はなんちゃって先進国だから希望も期待もできんよ。
井の中の蛙
なんかやべえな。これじゃあ、小学生はマジメに勉強しなくなるぞ。誰も会社に長居しようとしなくなるし。もうね、会社ってのが人類の敵と見なす社会になるぞ
年功序列廃止で管理職になれないのは『老害』
出世で差がつくのは年齢で区別減るから不遇な有能に有利。『老害』をあんだけ悪く言ってたのに、自分がなると反発するのは つまりww
どう読んでも貢献で決まるから競うようになると思うのだが文盲?
会社に長居ってそれは転職出来るような人、この記事なら以前よりポイント制度で貰える額が多い人が言える台詞であって。ただ長くいるだけの無能が辞めてくれるなら、解雇出来ない企業にとって得としか言えない。今の学生で退職金が能力差で決まるってだけで大企業辞める奴なんて何処にいるんだか
イギリスなんて移民が3分の1の給与で働くから、元の国民はアレなら企業恨むだろう。EU離脱選んだように。
ベーシックインカム一択
消費税50%な
おまいのその頭の悪さが不景気の原因の一端だって、わかんねーんだろうなw
法人税率を引きあげるだけでいいんだよ。その目的は預貯金を妨害することで市場に通貨が残るようにすることであって税収は景気次第でおk。足りなきゃ国債発行すりゃいいだけの話。日本政府にとって円なんて紙切れに過ぎねーし、市場に滞留してるカネは必ず税収になるからな。
アメリカが法人税下げるのに上げたら、企業は移転してAmazon式になるぞ
逆だよ。うちの子には真面目に勉強しないと生きていけなくなるって伝えてる。
真面目に勉強してても生きていけなくなる
日本はアリもキリギリスも皆死ぬようになるから外国で働いた方が良い
これから機械化進むし
現在の世界は、『若年層失業率』上昇という深刻な問題を抱えている。若年層とは、15歳から24歳までの若い世代のことだ。当たり前だが「失業率」であるため、あくまで労働市場に参加している若者に限定される。主婦や学生は、若年層失業者に含まれない。
調べると出てくる図の通り、ギリシャやスペインの若年層失業率は、何と約50%に達している(=これでも、以前よりは下がった)。さらに、イタリアが40%超え、フランスが約25%。英国、米国、中国、台湾などなど、主要国の若年層失業率が軒並み2ケタに達しているのが、現在の世界なのだ。
越えてないのはオランダの9%、ドイツの7%、日本の 5%だ。
さらに日本はここ数年高卒大卒の就職率が右肩。これは団塊の引退で人手不足。賃金上がるし、これでいい。
産業革命も イギリスでペストによる人手不足を解消するために機械が開発されて起こった。
労働不足や少子化のために移民とかグローバリズムに騙されると、元の国民は安い賃金と高い失業率と犯罪率の今より大変な世界レベル人材との競争になる。今は日本語と制度に守られてるだけ
よく海外は~で出てくる連中は日本でいう上位層であって、その欧米の国民の移民との競争も知らないのに。その妄想の外国ならトランプや似た候補が台頭してないから。
日本人が英語出来ないことで、安く働く移民から守られてるのに、国外脱出防ぐために使える英語は教えてないって思ってそう。99.9が自国民の日本で低賃金なら、それ移民に出来る仕事なのに。99.9
低金利で増えないからな
退職金というシステムが無くなる会社もこれから増えることだろう
ま~た貯蓄志向に拍車がかかってまうやんけ…
未来に希望を託して貯蓄してもアリとキリギリスの寓話では
まともな世界(この場合はまともな日本)が残っている前提やけど
人口が減っている状況では耐えた先に春がないと言うのが問題なんだよなぁ
普通に考えると団塊や準団塊が死ぬにつれて、歳出の半分占める社会保障費が減るから回復するよ。そのために技術確保してきたわけで、サウジみたいな国なら消滅するが日本タイプなら半世紀したら上がるよ
つまりあと50年は社会保障費が下がらないって事を暗に言ってる
今までサラリーマンは給料・退職金をもらい過ぎだったんだよ
日本企業の体力も弱くなってるから当然の流れだな
残念だけど
同感、出世出来てない老人みると思う
退職金引当金が*過去に遡って*損金にならなくなったのはだいぶ前の話。会社にとっては節税できなきゃやらんほうがマシだが約束しちまった分は払わなきゃならんわけで、それが払われたので必要なくなったってことだろ。ちな退職金は所得税が半額なので従業員にとってはまだ得。
年金も退職金もあてにしない事に決めて投資を始めた。
エントリーのタイミングが良かったので大きく利益を伸ばしたけどこのまま続くとも思えない。
アーリーリタイアするには全く足りないし。
どうしたものか悩み中。
フリーターのオレとしてはざまぁだが、本人にとっては儚いよな。
金のために人生の大半かけてきたのに業績で減額されたり最悪の場合無しになったりするんだからな。
まぁ当たり前なんだがな!!会社はおイタしなけりゃ生活の面倒はみてくれるが、将来までは保証はしてくれねぇよ。働いた対価を貰うだけ。
さっさと北朝鮮はミサイル撃ち込んでこないかな、戦後の復興期の方が日本は輝いてたろ。
退職金制度がどういうものか知らない奴多いみたいだな、まあうちの同僚社員も殆ど理解してないけど。。
交通費でて福利厚生あってボーナスもでて退職金貰えるだけでも羨ましいわ。
労働者守る法整備も少子化対策もジタミはほったらかしだからな
ありがとよクソ安倍