ドイツのメルケル首相を悩ます「異形の経済」
22日の為替市場では、同日ベルリンで講演したメルケル独首相の「ユーロが欧州中銀(ECB)の政策によって弱過ぎるため、ドイツ製品が相対的に安価となっている」との発言が材料視され、ユーロ相場が急騰する動きが見られた。
メルケル首相は2月にも「もしドイツマルクが存続していれば、現在のユーロ相場と異なった水準にあったのは間違いない。(しかし)これはECBの独立した金融政策に関わる問題であり、独首相が影響を及ぼすことはできない」などと同様の発言を行い、間接的にECBへの批判を展開した経緯がある。
だが、3年半前のメルケル首相は自国の貿易黒字に対する批判に関し「ドイツの競争力を人為的に低下させることは馬鹿げている」などと述べ、黒字はあくまで企業の競争力に起因するものであり、不当ではないという立場にあった。
これらの発言の対比から、過去3年でメルケル首相の為替相場および貿易収支に対する認識は相当変わったものと見受けられる。
もちろん、過去3年でユーロドルは2割近く下落しており、主張が変化すること自体は不思議ではない。また、貿易黒字自体も過去3年で30%(2013年の1977億ユーロから16年の2531億ユーロへ)増えた。不均衡への懸念が芽生えるのも自然である。メルケル首相の言う通り、黒字蓄積の背景にユーロ安が寄与した側面は否定できない。
ちなみに、メルケル発言の裏には、トランプ政権の通貨・通商政策が先鋭化する中、これを懐柔したいという思惑が働いた可能性もあるが、そのような理由が有力とは思えない。漏れ伝わってくるメルケル首相やドイツのイメージに照らせば、「米国に批判されたから政策運営を変える」という印象は薄い。
そもそもトランプ政権による日本、メキシコ、中国への批判に比べてドイツへの言及は(なぜか)目立っておらず、メルケル首相が神経質になるほどの事態には思えない。
<貯蓄・投資バランスが示す異常事態>
メルケル首相は22日、上述の発言に加えて、「ドイツは国内投資を一段と拡大することが可能だ」と述べ、内需不足への問題意識をあらわにしている。この問題意識は正しい。
ドイツ経済の貯蓄・投資(IS)バランスを見ると、家計・企業・政府の国内経済部門全てが貯蓄過剰という異常事態であり、国内の消費・投資不足が極まる状況にある。こうした経済の構図は先進国の中でも特に異形であり、正常な資源配分がなされているとは言い難い。ここまで分かりやすい外需依存型のISバランスとなると、他国からの批判にも応戦しにくいだろう。
(中略)
いずれにせよ、ドイツはECBの政策運営に苦情を述べる前に、自国の財政政策の在り方を見つめ直すことの方が先決である。さもなければ、ドイツは永遠にユーロ安と貿易黒字について無駄な不平不満を言い続ける羽目になりかねない。
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1495661248/
堅実なドイツ人か
昔の日本みたいだな
>>2
>堅実なドイツ人か
「ドイツは素晴らしい!」みたいなこと言ってた社会科の教師に
そんな偉大な民族が何で二度も世界大戦おっぱじめてしかも負けたんだ?と聞いたらぶん殴られたよw
立派な人は戦争なんて起こさないって
>>8
>そんな偉大な民族が何で二度も世界大戦おっぱじめて
>しかも負けたんだ?と聞いたらぶん殴られたよw
ドイツも凄いけどアメリカ様っていうもっと凄いのがいたんだよ
>>8
>ぶん殴られたよw
この馬鹿教師は在職中なのか?
教師に問題有りとしか思えないが。
答えられなかったのか。教師失格だな。
トランプはメルケルババアが大嫌い
握手もしないどころか目も合わさなかった
EU崩壊の危機が高まったから。
順調なときはいいのよドイツ人
人類全体だけどさ
おかしくなるとおかしくなる
>家計・企業・政府の国内経済部門全てが貯蓄過剰という異常事態
これ良いことだろ。何が「異常事態」だよw
先行投資が無い=内需が先細る
なるほどねぇ。でも外需から得た利益を内需喚起に使うのはいつでも出来るんじゃね?
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簡単な話。
溜め込んで投資先のないカネを配ればいいだけ。
脂肪や糞を貯めたら、貯めてる方がどうなるか考えればよい。
脂肪や糞を受け取ってくれる人がいたら、「どうも、ありがとうございます」と言って渡すべき。
> 家計・企業・政府の国内経済部門全てが貯蓄過剰という異常事態
> 国内の消費・投資不足が極まる状況
その割にはアメリカのモンサントをバイエルが買収したり、ドイツ国内で最先端のロボット技術企業を中国に売り払ったりしているな。
> こうした経済の構図は先進国の中でも特に異形
確かに異形だな。この世のものとは思えないクリフォトなカオスだな。悪魔だw
貯蓄されてるものが何処かで運用されてるから、別に何の問題もない。
よくわからんのだが貯めこんでるのって国力からするといいことじゃないの?
貿易黒字出すと批判される理由がわからん。
ドイツはユーロ安の恩恵を受けると同時に、ユーロ内の後進地域の面倒を、ずっと見なきゃいかんのじゃない。
ユーロ圏内で、一定の経済的平等性がなければ政治統合の継続も難しいって。
>>1のメルケルさんの言葉をエニグマで解読すると、
イタリアとかの銀行から不良債権として流れ出したユーロが、為替レートを通じてドイツ企業の利益になっとるようだが。
韓国と似て外需に頼った経済に不満なんだね
質素で働き者のドイツ
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コメント
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コメント (10)
バブル発生しそうだな
> これが通貨安政策の末路
しかし通貨高は海外製品に圧されて国内産業が死ぬ。
行き過ぎたグローバル化が経済の柔軟性を狭めているんじゃないか?
地域格差があるのに統一通貨とか無理があるんだよ。
ドイツはユーロ安の恩恵に与ってる唯一のEU加盟国と言って良い。
マルクだったらこうはいってない。
日本と同じようにマルク高・デフレになってたかもね。
貯蓄過剰で余った資金が南欧に向かって不動産バブル作ったドイツの責任は重い
貯蓄過剰などバブル生んで損出すのがオチなんだから内需拡大すべき
どうせ20年後はイスラムが過半数超えてるので気にしても仕方ない
しかしドイツ嫌いのトランプはドイツ系移民という
日本中の富が東京に吸い取られる、ってよく言うが、
EUはそれと同じことが4倍の規模で起こっている。
しかも、ドイツがEU内の貧困国を救済する義務を公式には負っていない。
日本国内なら地方交付税という形で一応再分配があるのでまだマシ。
通貨安政策を採ると国内労働力が割安となり、合理化投資しなくなる。そんなことしなくても、今までと同じ仕事のやり方で儲かるから。
ドイツの場合、ユーロ安に加えて移民流入で賃金下落圧力が働く。ドイツはメルケルの前の首相が、移民を速やかに労働力として利用する体制を整えたと言われている。今にして思えば、それは全体の労働単価を下落させる口実に利用できるようにしたのに過ぎなかったのかもしれない。欧州への移民の9割以上はしばらく?生活保護を受けていることが判明している。
安い物がよく売れるのは不景気の時。好景気なら「安い」は必ずしも購入の決め手にならず、「安い」だけではない「良い」物が売れる。
ドイツは欧州を不景気デフレにすることで、安さが決め手になる経済を享受している。
ドイツ経済は生産合理化投資などせずとも、EUの中で生きていける。ドイツは販売網の整備にカネを使ったそうだ。各ユーロ加盟国で輸入相手国第一位になるのはドイツである。ドイツは中国からの輸入を抑えて一位になるほど、加盟国経済の流通に食い込んでいる。その代わり、ITやメカトロニクスの技術で日米より大きく遅れた。(EUはISOなどでロボットと人間が協働する職場の生産管理基準などを作ることで日米ハイテク企業の製品開発へ影響力を確保し欧州人に不利益が出ないようにしている。)
サブプライムローンで痛い目見たのはヨーロッパではアイスランドとドイツだったんだよな。
貯蓄過剰になったとしても仕方がない。
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典型的な釣りなのは分かりきっているけど、ドイツ・アイデンティティはもう一度、20世紀前半の極道を繰り返したら終わりだからね。
今日のドイツ及びEUは、ロシアとの対話を継続する以外に選択肢は無いんだよ。