トヨタがマツダにだけ株取得を認めた理由
豊田社長は会見の中でこう述べている。
「今のトヨタの課題は1000万台を越える企業規模をアドバンテージにするべく、自分たちの仕事の進め方を大きく変革することです。私たちが昨年4月に導入したカンパニー制も、マツダさんと一緒に仕事を進める中で、自分たちの課題が明確になり、『このままではいけない』と踏み出したものだと言えます。
マツダさんとの提携で得た一番大きな果実は、クルマを愛する仲間を得たことです。そして『マツダさんに負けたくない』という、トヨタの『負け嫌い』に火を付けていただいたことだと思っております。本日私が皆さまにお伝えしたいことは、両社の提携は『クルマを愛する者同士』のもっと良いクルマを作るための提携であり、『未来のクルマを決してコモディティにはしたくない』という思いを形にしたものだと言えることでございます」。
コモディティとは一般化した結果品質での差別化が困難になった製品などのことだが、ここでは「パーツを組み合わせれば誰にでも作れるもの」という、生産側のコモディティ化という意味も含んでいる。アクセラ・ハイブリッドの件を「マツダには技術があってトヨタには技術がない」と受け取るのは早計である。
技術はお金と無縁ではない。ヒト・モノ・カネが圧倒的に潤沢なトヨタの技術はそもそもマツダに負けるものではなかった。にもかかわらず、なぜ得意のハイブリッドで負けたのか、トヨタはそれを深刻に受け止めて、自らの改革に着手したのである。
技術があってもそれだけではいいクルマは作れない。クルマのあるべき姿を定義する意思決定の速度と、リファレンスを共有する目的統一の困難がそうさせた可能性が高い。だったらどうするかを考え抜いた形がTNGAであり7カンパニー制である
一方、マツダの小飼雅道社長はトヨタをどう見ているのだろうか。会見で小飼社長はこう述べている。
マツダの小飼雅道社長
「リーダー企業でありながらも、もっといいクルマを作ろうと、自ら先頭に立ち、課題に挑戦し続けておられる姿勢に私は強く胸を打たれております。このようなトヨタさんの志と、マツダのDNAである『あくなき挑戦』が合致し、この2年間多くのことを学ぶ機会をいただいたことをとてもありがたく感じております。
胸襟を開いてお互いを知り、頻繁な交流により多くを学び、お互いが刺激しあえる状態であることを確信し、自信を深めて今この場に立っております」つまり相互に高いリスペクトを持ち、ライバル企業としての警戒レベルを下げて「胸襟を開く」ことで、自動車業界を襲う未曾有(みぞう)の事態に対応していきたいと言うことだろう。
1. 米国における完成車の生産合弁会社の設立
2. 電気自動車の共同開発
3. コネクティッド・先進安全技術を含む、次世代の領域での協業
4. 商品補完の拡充
特に1は興味深い。自動車の生産ラインはトップシークレットの塊である。それを合弁で行えば、競争力の源泉の一部が筒抜けになる。その高いリスクをよくぞ乗り越えたものだと思う。信頼関係が無ければ成り立たない話だ。そしてそれに対する保証として、相互の株式保有が行われる。
今回、総額500億円の株式を取得しあうことが決まった。これは今回の提携の深さを象徴的に表すものだ。トヨタはダイハツに対してもスバルに対しても、提携先の株式は一方的に取得しており、提携先に株式を取得させたことはない。異例の事態だと言える。
互いに技術に自信を持つ2つのメーカーが、「負け嫌い」をポジティブに生かしながら、時にライバルとして時に同志として活動していく約束。それが今回の提携である。
http://president.jp/articles/-/22788?page=3
http://president.jp/articles/-/22788?page=2
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1502200938/
5.5%の資本提携だけでは
マツダは何れ中華に喰われる
>>16
ロードスターも3ナンバーになってすっかり変わっちまったな。
ユーノスロードスターとして登場した時のような衝撃は今の車にはないんだよな
日産が三菱自動車を吸収したもんだから焦りがあるんかね?
5.5%の資本提携では独禁法に触れないが、マツダは将来的にはどうなるかわからん。
FDを愛車にしていた自分としては、スポーツカーのスピリットからいちばん遠いイメージしかないトヨタとマツダが提携するには感情的に残念な感覚があるんだが。
FDやロータリースポーツに、あるいはロードスターに、本物のスポーツカーに、トヨタのエンブレムは似合わない。せめて日産、ホンダならましだけど。
>>24
むしろ、NA6とかトヨタが噛んでたら末永く乗り続けれたと考えると足りないのはトヨタ成分だろ。
なんだかんだとロードインフォメーションを全くハンドルに伝えない日産・三菱とかに比べるとトヨタは伝えてくれるし、電動パワステでも伝えようって努力はしてくれるんで運転してても楽しいわ。
走行性能が低ければそれだけでダメって人なら話にならんが。
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>マツダさんとの提携で得た一番大きな果実は、クルマを愛する仲間を得たことです。
心にもないことを言うなよ。トヨタは、クルマを愛してるんじゃなくて、収益を愛してるんだろ。
>総額500億円の株式を取得しあうことが決まった
トヨタの時価総額20兆円からするとたったの0.25%で何の意味もない
確かトヨタで今売ってる86(スバルで言うBRZ)を開発する時にトヨタの担当者がRX-7とかの開発責任者である貴島孝雄氏の意見を聞きにマツダの広島本社へ行ったりしてた筈。
認めるもなにも、公開株式を市場で取得することに発行会社の承認なんか不要でしょ?
第三者割当による自己株処分をマツダが引き受ける
そんなことより富士重工はどうなってるの?
あと、スバルという企業名は認めないから!あくまで富士重工と呼び続ける
>>54
認めるも認めないも、なっちゃったものは仕方ない。
デザイン部門をマツダに任せれば良いんじゃない?
>>69
エクステリアはマツダ
インテリアはトヨタ
でいいな
窮地のマツダを救ったのはフォード。
フォードは紳士的だったそうだ。
そのフォードに捨てられたんだがw
フォードは実績スゲーよ
片っ端から再生して放流してるがな
研究開発において規模的には、トヨタ、ホンダ等に圧倒的に弱小でありながらもスカイアクティブエンジンとか実用化したから評価されてんだろ。
理屈はある程度わかってたけど、実用化したことでホンダのエンジン技術者がショックを受けたとかずいぶん前に見かけた。
あと基本的に欠陥エンジンであるロータリーエンジンの特許を誰にも渡さないとか(むしろ誰も欲しがらないw)変なものに拘ってたりモノにして実用化しちゃうとことかが評価されてる。
昔FD6型の盆栽仕様に乗ってた時の13Bの低速域の加速の弱さには泣けたがw
マツダはクルマを売ってるんじゃなくて技術開発の物語を売ってる企業だからな
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コメント
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コメント (14)
2ちゃんねるに老人が多いことがよく分かる記事だ
こういう文句だけ言う車オタがこの世で一番嫌い
新車を買えない旧車乗り自慢連中ほど存在価値の無いのはいないな
特に型番で呼ぶような連中はマイナスレベル
遠いからこその提携なんじゃね?
似たもの同士だとただの合理化リストラじゃん
俺なんか両腕水平に上げて国道を一輪車で自動車追い抜きながら走ってるぞ
昔からマツダは何かあるたび
トヨタが有形無形に支援して助けてたから
今回くらいくっついて助けるのは
マツダが即死するような技術流出があったのではと思ってしまう
電気自動車関連にほとんど手を付けてこなかったマツダはこのまま放置しておくと欧州でガソリン、ディーゼル車が販売出来なくなる2040年までに即死状態になるだろう。
まああのオールEV化は立場の弱いマクロンとメイがアピールのためにぶち上げた夢想論的なとこがあるからなんとも
リベラルでも支持率高いメルケルや当然トランプなんかはバカジャネーノと追随一蹴したし
バッテリー性能の向上も未知数だし、何より充電インフラ整備が困難すぎて他の国は勿論、ぶち上げた英仏すら実現できるか怪しい
広島の地方紙「中国新聞」の一面
マツダ新型エンジンの発表!燃費20~30%アップの次世代型 8月8日
トヨタの子分と化したマツダに未練は無いな
さようならマツダ
今年のル・マンでドライバーが足回りから異音がするって言ってんのに「データー上問題は無い、とりあえず走っとけ」とやらかして、結果足回りの不具合発覚→ドライバー激怒見る限り、トヨタの本質はテストドライバー事故死させたり、
5年もてばいい車造り宣言、ダイハツへの出向社長が客を連中呼ばわりしてた頃となーんも変わってないと思うな。
エンブレムいらない。
TOYOTAのエンブレムの為に盛り上げてるデザイン嫌い
効率化されすぎて、トヨタ自身がイノベーションを起こすメンタルがないのだろう
IBMみたいになって、新進企業を取り込んでくしか道が…
これでマツダ車のナビがアイシンAW製に変わるなら、ええんでないか。