アメリカ人が得意の長期展望に従って、ジブリとディズニーはどんどん距離が縮まっているのです。
この先、ディズニーによる『天空の城ラピュタ』のリメイクという話も出てくるでしょう。
これ全て「スカイ」に〝天空の城〟を作るためです。

実際、『トイストーリー３』にトトロが出演していますね。
構想がすでに動き出している何よりの証拠です。

では、いつ開園するのか。
それは「18」という数字が鍵を握っているようです。
年表から見ると、

1983年 4月15日　ディズニーランド開園
　　　　　　　↓
2001年 9月 4日　ディズニーシー開園
　　　　　　　↓
2019年○月○日　ディズニースカイ開園

ランドが開園してから18年後にシーが開園しています。
そしてその18年後、2019年が「スカイ」の開園予定時期です。
「18」という数字がどういう意味を持つか…
（東京タワーとも関係が深いあの組織です）

景気の冷え込みが続く中で、どこまでこの予定通りに出来るか、ディズニーの力の見せ所です。

「スカイ」が成功を収めれば、さらに発展して４つ目のテーマパーク「スペース」が登場するかもしれ…
おっと、これはまだ言ってはいけない話でした。
これは2037年を楽しみにしておいてください。

まずはチケットを買わなくてはなりません。
普通は印刷されたチケットですが、スカイでは、ブレスレット型パスポートが導入されます。
もちろんそれにはバーコードが入っており、指紋認証システムも並行して採用されることになります。
現にフロリダでは指紋を認証しないと入園することが出来ません。
日本もこれにならう形になるのです。
指名手配犯の指紋データが管理システムに送られるため、逃走犯は御用となり、防犯にも一役買うことになります。

ゲートをくぐると、案内役をつとめるティンカーベルが、金の粉を振り掛けてくれます。
夢の魔法にかかった状態でピーターパンに導かれ、雲のエスカレーターでいよいよ未来都市（天空の世界）へ出発です。
ランドのランドマークはシンデレラ城でしたが、スカイでは球体のマルチパネルで作られた太陽がシンボルとして輝きます。
日が暮れると太陽は月へと変わり、昼と夜とで全く別の顔をみせる、一粒で二度美味しいテーマパークになるのです。

トゥーンタウンにあるような、やわらかい素材で出来た地面は、企画段階で却下されたそうです。
ただし、一部のエリアで採用される可能性はありそうです。
またセグウェイで移動する空間も用意されるらしく、スカイはアトラクションだけでなく、移動そのものを楽しませるようにするようです。

続いてレーザー光線による演出が施されたアトラクションです。
これは上海万博で使用されたハイテクレーザーがベースになっているとか。
いま流行りの３Ｄより、体感することが主になり、逆バンジーや、宇宙をテーマにした無重力体験型ゲームなど、かなり大人向けの過激なアトラクションが増えるそうです。
シーで解禁されたお酒は、スカイではＮＧになります。
これはアトラクションの目玉〝巨大スパ〟の構想があるからです。
天空に浮かぶ温水プールが計画されており、ここをドナルドが仕切ると言われています。

ここまで読んでお分かりのように、スカイはやや年齢が上の層をターゲットにしています。
カールじいさんは、その年齢層を取り込むために、うってつけのキャラクターだったんですね。

子供をターゲットにした「ランド」に通って幼少期を過ごした人が、お年頃になって彼や彼女と
「シー」でデートし、大人になって「スカイ」を楽しむ。
世の中の少子化＆高齢化が進む中、ディズニーもそれに対応した策を練っています。

幼少期＝ランド、青年期＝シー、熟年期＝スカイ。
ディズニーは利用者の成長とともに進化し、なおかつ三世代が楽しめるリゾートを目指すというわけです。
ランドで育った人が歳をとってスカイへ。
まさかこれは「天国へ近づく」というブラックユーモアではないでしょうが、完成されるのが待ち遠しいですね。

ちなみにランド、シー、スカイ。この３つのテーマパークを上空から見ると隠れミッキーが現れるとのことです。

信じるか信じないかはあなた次第ですｗ