耐震偽装マンションの先駆者ヒューザー元社長「三井不動産グループに責任ない」
三井不動産グループが販売した大型マンション(横浜市)の傾斜問題が波紋を広げている。全国に衝撃が走るなか、思い出されるのは国会も巻き込み社会を揺るがせた耐震偽装事件だ。当時、当事者として連日、その名を取り沙汰されたのがマンション企画・販売会社「ヒューザー」(倒産)の元社長、小嶋進氏(61)。今回の問題をどうみているのか。
偽装したデータを基に杭打ち工事を行った結果、打ち込んだ杭が固い地盤に届かず、物件が傾くという前代未聞の“事件”。杭打ち工事を担当した旭化成建材が、過去約10年間に請け負った同様の工事は約3000件に及ぶ。この中から新たな不正が発覚する恐れもあり、関係者の不安は尽きない。
耐震偽装事件も今回の問題と同じく社会に与えた影響は甚大だった。2005年、元一級建築士の姉歯(あねは)秀次氏によって構造計算書が偽装され、強度不足のマンションやホテルなど99棟が全国規模で建設されていたことが判明。関係者が国会で証言する事態に発展した。それらの物件の企画、販売を手がけた小嶋氏は、強度不足を知りながら顧客に販売し代金をだまし取ったとして、詐欺罪で逮捕され、11年に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が確定した。しかし、あくまで無罪であるとし、再審請求に向けて準備を進めている。
現在は実弟が経営する都内の不動産管理会社に勤務する小嶋氏。最盛期には年商100億円以上を誇った会社の社長だったが、「いまは年収300万円くらい。それ以上だと弟も苦しいからね」と苦笑いする。事件当時、「オジャマモン」と自嘲ぎみに話していた姿に比べ、表情はやや柔和な印象を受ける。
問題となっている横浜市都筑区の「パークシティLaLa横浜」が、07年に完成している点について聞くと「ひどい話ですね。耐震偽装が問題となった後で、そんなことをしていたなんて」とひと言。自身の経験も踏まえてこう続けた。 「今回の件、三井不動産グループには責任はないですよ。売り主には顧客に建物を引き渡してから10年間の瑕疵担保責任が伴うんです。10年間は責任を負わなければならない。
かつて、私はあたかも『鉄筋を抜いて安く造れ』と指示したように報道されて悪者にされたが、のちのち責任を問われるのに、そんなバカなことをする発注主がいるわけがない」旭化成建材と親会社の旭化成については「約3000件を調べることになるそうだけれど、そうなると(会社として)厳しいでしょうね」と小嶋氏。調査対象のなかには、ひょっとしたら、ヒューザーが販売したマンションも含まれるかもしれない。
「うーん、私は工事を発注する立場だったから、どの会社が基礎工事を行ったかまでは把握していないんですよ。建設会社の下請け、孫請けがどこだったのかについてはまったく分からない。ただ、こうして問題になっている以上は、無関心ではいられない。そういった物件も絶対なかったとは断言できない」自身が関わった耐震偽装事件と今回の不正工事について話が及ぶと、語気を強めた。
「耐震偽装事件は、私は検査偽装事件と呼んでいるんですよ。姉歯(氏)のデタラメな構造計算書を、検査する国や機関が何も検査せずに合格証を出して見逃していたがために起きた事件だ。旭化成建材の社員が不正していたような今回のケースとは次元が違う」 最後に、今回の問題の感想を求めると、小嶋氏は「三井不動産グループという大財閥がデベロッパーなので、マンションの建て直しも可能でしょう。私は第三者申し立てによって破産させられてしまったけれど」。
かつての自分を皮肉混じりに振り返った。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151023/dms1510231140011-n1.htm
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小嶋元社長もいい加減にしてほしいですね全く!
国を敵に回すと吊るし上げられて社会的に抹殺されるよな
ホリエモンもそうだけど
でも一番責任が重いのは元請の三井住友建設だけどね。
現場の一契約社員だけであんな不正が出来るわけがない。
自分たちも前例に習えば同じ道をたどる
「神対応」の実態は組織全体のメンツより逮捕を回避したい上層の個人的な保身だったりしてね
逮捕となれば天下りでの余生のプランが億単位で消えるし
責任あるだろ!
責任とらないなら始めから建設、販売事業に手を出すな!
監督責任を怠った事実を問題発覚後に言い訳するなバカ野郎!
ヒューザーは上場してなかったので金調達できず住民泣き寝入り、今回は大企業ばかりなので住民も救われた
因みに杭打ちの手抜き工事は草野さんがやってたワイドショーでも取り上げてたので
遅かれ早かれこんなことが怒るのはわかっていた
これからマンション買う人は上場企業の物件にしておけよ
マンションみたいな大きな買い物を、無名というか中小企業から買うのは怖いと思い知らされただろう。三井不動産の今回の対応が、今後似たような事が起きた場合には業界において一つの目安となる。
財閥系だからこその対応と思えば、小さな会社から好んで買う物好きは今後いなくなるだろう。
責任あるだろjk
「鉄筋を抜け」とか「杭を短くしろ」とか「シャブコン使え」とか具体的な指示はしなくても、「もっと安くしろ」とか「他所はもっと工期が短い」とかは言うだろ。
自分で「10年間の瑕疵担保責任が伴うんです」
とか言いつつ責任はないとかwボケてんのかよwww
刑事上の犯罪では無かったかも知らんが、民事上も道義上も姉歯のインチキは発注者であり販売者であるコイツが負って当たり前のこと。
専門家に任してたから責任はありまへん、が通ったら、この世のあらゆる商品は、インチキ専門家を見付けて来たら超低コストで済んでしまう。
外注したからってチェックの責任は社長が負うのよ。
>>68
責任の定義による。
偽装に対する刑事責任を負う必要はないが、
製品の品質を保証しているのだから賠償責任はある。
最初からその下請けが元請けとして仕事すれば、責任の所在は明確になるし、中抜きとかいう悪習も無くせるし
耐震偽装の時は、小嶋さんが悪人に祭り上げられたけど、小嶋さんが言ってる通り、国交省の検査制度の問題だから。
実際検査制度はほとんど改善されず有耶無耶で終了。
本来ならデベロッパーが責任を持つために検査方法を見直すと考えるべきなのに、委託先の不正は分からないからデベロッパーに責任はないって言ってるからダメなんだよ。
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1445732759/
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コメント
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コメント (1)
姉歯物件は発覚後に補強工事してるぞ。