通貨戦略最高責任者「2017年末には118円、米10年債利回りの上昇ペース次第では120円超えもあり得る」
マーク・チャンドラー ブラウン・ブラザーズ・ハリマン 通貨戦略最高責任者
ドル円相場の方向性を決めるのはトランプ米政権の動向以上に、日米の景気サイクルや金融政策の乖(かい)離であり、2017年末には118円、米10年債利回りの上昇ペース次第では120円超えもあり得ると、ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略最高責任者、マーク・チャンドラー氏は語る。
トランプ政権の保護主義政策については、たとえ実行に移されたとしても、大がかりなものにはならず、為替相場への影響は中長期で見れば限定的だと分析。一方で、大規模な減税・インフラ投資が実現する可能性も低く、130円に向かうようなドル高加速も望み薄だと指摘する。
同氏の見解は以下の通り。
<米10年債利回りとドル円に70%超の相関>
日米欧の景気サイクルや金融政策のかい離(ダイバージェンス)が、ドル高に作用する――。私はかねてより、このダイバージェンス説を重視してきた。目下、市場関係者の一部からは、むしろ両者の収れん(コンバージェンス)が進んでおり、それがドル安に作用するのではないかとの見方が聞かれるが、私はそうは思わない。
コンバージェンス論者のよりどころは、ドイツ中銀総裁やオーストリア中銀総裁ら欧州中銀(ECB)理事から緩和縮小への言及が相次いでいること、日銀の国債買い入れ減額観測が高まっていることなどだろう。加えて、2016年通年で見てドイツが前年比で、同年第1・第2四半期に日本が年率換算で、米国を上回る実質国内総生産(GDP)成長率を示したことも、そうした解釈を後押ししているようだ。
しかし、現実問題として、実際に金融引き締め方向に踏み出しているのは米連邦準備理事会(FRB)だけであり、消費者物価(除く食品とエネルギー)の前年比上昇率を見ても、米国の2.2%(最新データ2月分)に対し、ユーロ圏は0.7%(同3月分)、日本は0.1%(同2月分)にすぎない。
また、仮に今後、日欧のインフレ率が高まり、日米欧の金融政策が同じ方向を向くとしても、ダイバージェンスという言葉には、方向性が違うという意味に加えて、同じ方向を向いていてもスピードが違うという意味もある。後者の解釈に転じても、米国と日欧の金融引き締め方向のスピード格差は明白だろう。
ドル円相場について言えば、年内には118円、そこを抜ければ120円、121円も視野に入ると予想している。鍵を握るのは、米10年債利回りだ。
過去60日余りの米10年債利回りとドル円の変化率を見ると、70―80%の相関が確認できる。確かに本来注目すべきは日米金利差だが、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)を導入した日銀が長期金利を安定的に低く抑えていることを考えると、基本的には米10年債利回りの行方に注目していれば十分だろう。
私の見立てでは、3月に政策金利を引き上げたFRBは年内にあと2回、6月と12月に利上げを実施する可能性が高い。米10年債利回りは3月の利上げ後も、民間部門の米債需要を背景に低下し、最近は2.3―2.4%台を中心に推移しているが、2017年中に2.75%、2018年中に3%超を目指すとみている。
むろん、中東や北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりやトランプ政権の経済政策に対する不透明感を受け、短期的に下方向に圧力がかかる可能性はある。また、2004年の「グリーンスパン・コナンドラム(謎)」の再来、すなわちFRBが利上げを継続しても長期金利が上昇しない展開にも注意が必要だ。
ただ、米経済の堅調さを考えると、米10年債利回りが下落し続けるような状況は想定し難い。年初の118円水準から110円付近(日本時間4月10日午後2時現在は111円半ば)にまで下がったドル円相場について、今後、上下どちらの方向に賭けるかと言えば、米長期金利の見通しに従えば、やはり上昇(ドル高・円安)なのではないか。
http://jp.mobile.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN17C01F
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1491854409/
FRBはバランスシート縮小も視野に入っている。金融正常化が軌道に乗った国と緩和の出口すら見えない日本。
どっちが有利かは誰でもわかるようになる。ここでは触れられていないがFRBのバランスシート縮小が開始されると、おそらく2008年以来の大転換点となるのは間違いないだろう
間違いなく円高だろ?
80円迄行くだろうな
>>6
アホか、少子化人口減少の日本の円が強くなるなんて有り得ない。
150円に近付いて行く思っている。俺は既にドル立て貯金に移してるよ。
不確定要素が多過ぎて円高だろ
借金大国なのに円高って、マジで金融は狂っていると思うわ
それだけ実際の他国はボロボロなのだろうけどさ
>>7
借金大国は公務員が作り出した増税のための方便
日本は世界一の債権国ですよ
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2chの予想なんて予想でもなんでもなくて
ただの願望だからな
バカか?
アメリカ経済が堅調の中で
ドルの価値が濃くなるのだぞ
お前達、全く意味わかってないだろ?
トランプがどうとか関係ないぞ
だいたいまともに法案すら通せない大統領
瞬間的な動き以外は何もできはなしない
俺も海外株や海外REITに投資して外債や外貨MMF,外貨預金などに資産を分散してる。
もう日本経済に将来性なんて微塵もない。
おそらくこれが日本人にとって資産保全の最後のチャンスじゃないか?
何も日本ではイノベーションすら起きないからな、起きる環境でも無いし
年末という期限ならわからんが、日本の経済的弱体化は決定的だろ。
ネトウヨは先進国の中で最も経済的に有利な条件がそろってるのがアメリカで最も不利な条件が揃ってるのが日本だと理解していない。
FRBがバランスシートを縮小させ、金融正常化が軌道に乗るとアメリカ一強が鮮明になる。
アメリカは自転車操業、この時期は毎年デフォルトガーって言ってる
日本は金余りまくりでアメリカへの投資を止めたらアメリカが潰れる
>>15
デフォルト懸念はアメリカのネトウヨ、ティーパーティが共和党議員をけしかけてオバマを困らすためにやっただけのこと。
別に金がないわけではないし、ティーパーティが当選させた大統領とすら言えるトランプの足引っ張る理由はないから。
>>17
日本や中国に金借りまくってやっとだろ
ベネズエラ発の逆オイルショックもある
アメリカは日本無しでは維持できない国
恐ろしい・・・・・
はずれますよーに!
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コメント
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コメント (8)
1ドル80円前後
米10年債利回り2.5超えると確実に叩き落されてるのだが
隣で戦争が起きるかもしれない国の通貨が買われる意味がわからないw
100円と120円は同じくらいの可能性
ただし100円以下と120円以上は120円以上のほうが容易い
武者が130円って言ってんだから100円切るそんだけのこと
やっぱりトランプの手腕次第って事じゃん
基本この人の考え方と似てるわ
けど110円割れたし、浜田参与の発言とか見ると
アベノミクス初期より円安に拘ってないような気もする
ただ今年来年にかけて上昇の波は来ると思うけど
トランプ大統領の発言だけで108円になりましたね(白目