「米国債の報復売却」を市場が懸念。トランプ大統領の高関税導入発言を受け。

トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに高関税を課して輸入を制限する方針を表明すると、金融市場では動揺が広がり、一部の貿易相手国が保有する米国債を売却する形で報復するのではないかとの懸念が浮上した。
中国や日本などは貿易で稼いだお金を米国債投資を通じて米国に戻してきたが、突然米国債保有を減らせば市場に波乱が起きかねない。
折悪しく米連邦政府の借り入れ額は急速に膨らむ見通しで、外国勢の米国債需要はそうした借金を穴埋めする重要な存在とみなされている。
インベスコのチーフ・グローバル市場ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は「脅威は現実的だ。われわれが必要な外国からの米国債需要は減るどころか増えている」と指摘した。
中国や日本などの中央銀行が、米国債を全て売却する事態があり得ないのは確かだ。ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「(海外勢は)既に大量の米国債を保有しており、(全面売却は)自らの首を絞めることになる」と話した。
それでも多額の米国債保有国が投資縮小に動く可能性があることは、米国債市場以外にとっても重大なリスクをはらんでいる。
米国債利回りは株式や他の資産の総リターンを判断する尺度の1つになる。通常は利回りが上がれば、株価は下落してしまう。また利回りは銀行などが消費者融資や住宅ローンの金利を決める基準となっている。実際、先月米国債利回りが跳ね上がると、住宅ローン金利は4年ぶりの高水準に達した。
トランプ氏が打ち出した高関税導入計画の詳細はまだ明らかになっていない。インサイト・インベストメントのシニア・ポートフォリオマネジャー、ジェーソン・セレンテ氏は、共和党議員や輸入鉄鋼・アルミ製品に頼る米国の産業界からの批判を受け、高関税が結局課されない展開も残っているとの見方を示した。
ただトランプ氏は2日、ツイッターに「貿易戦争は有用だ」と投稿し、発言は強硬化の一途をたどっている。これに対してカナダと欧州連合(EU)は対抗措置を講じる用意があるとの姿勢を見せ、中国はトランプ氏に自制を促した。
レイモンド・ジェームズの債券資本市場責任者ケビン・ギディス氏は「(高関税導入は)タイミングが良くないだろう。なぜなら米議会で数カ月前に成立した大型減税の財源確保のために、政府が市場で調達しなければならない金額はかつてないほど大きくなっているからだ」と警鐘を鳴らす。
昨年12月の税制改革により、米国の今後10年の債務額は1兆5000億ドル増え、向こう2年の歳出拡大が認められたことで財政赤字は3000億ドル増大する。
一方、昨年末時点で米国債の発行残高14兆4700億ドルのうち、外国政府の保有は4兆0300億ドルと29%近くを占める。米財務省のデータでは、特に米国債保有が多いのは中国と日本で、合計2兆2500億ドルに上る。昨年の米国の対中貿易赤字は3750億ドル、対日貿易赤字は690億ドルだった。
米国債市場は、トランプ氏が輸入制限方針を表明した1日にいったん買われたが、翌2日は売りが優勢になった。当初はさまざまな混乱を嫌った資金が避難したものの、その後は日銀の黒田東彦総裁が初めて出口検討の時期に言及したことや、来週の大型社債入札に対するヘッジなどが利回りを押し上げた格好だ。
もっとも一部の投資家やアナリストは、外国が米国債を売ったり、買いを縮小することへの不安感の高まりも取引に影響しているかもしれないと話す。
ブランディワインのマッキンタイア氏は「外国の売りは排除できない。それが市場をやや落ち着かなくさせている」と説明した。
https://jp.reuters.com/article/us-debt-trade-war-idJPKBN1GH0EK
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1520231744/
米国債全部売ってやれw
できるなら・・・。
中国が米国債を全部売却したら、バンクオブチャイナのドル取引を停止しちゃうんじゃね?w
>>6
中国がトランプ大統領の輸入関税導入に反発して、保有する米国債を少し売るだけで、アメリカの長期金利が上がって、景気減速。ダウ暴落。
つられて東証、上海も暴落。
トランプ・ショック!!
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米国は開戦宣言すれば良いだけだから、敵に指定されると自動的に米国債は無効となる。
でも実際そんなことしたら今後一切海外勢は米国債を買うことは無くなるだろ。日本ですら。
どの国と良い関係を持つのが得策か考えてみろよ
ような気がする
俺の外貨預金死ぬん
>>15
中国が国債を売りに出す。米国が巻き取る。膨大なドルが供給される。
円高になる。日本もヤバイから再び大規模な量的緩和をする。
まで見えた。
中国って、何かあったとき米国債普通に売ったりしてるよ。
それを日本が購入して買い支えしたり。
日は売らないで、中国EUが売り出す米国債を爆買いして買い支えだね。
アメリカで儲けたドルで日本や中国は、米国債を買ってるわけでドルが手に入らないなら、今後は国債を追加で買うことは出来なくなる。
FRBが買うしかないな。パウエルどうするかな。
なるほど、米国内保有比率が上がって健全になるのか
このての記事をどこが流してるかがポイント
米国債の売却話を持ち出すだけでもアメリカへの報復になる
やれば?債権を売って自国の通貨に交換すれば通貨高を招き、ドルは安くなる。
①日中が米国債を売って他の米国資産に投資
→米国の景気にはむしろプラス
②日中が米国債を売って自国通貨に替える
→円高/元高、ドル安で日中にマイナス
で、米国債売ってドル手に入れて、代わりに何を買うの?
中国が売れば米国債金利が上がる(米国債値下がり)。買い手は居ると思うよ。
中国は報復で売るとなると逆ザヤで売ることになるかも。
買い手はいるだろうけど、その買い手は中国に借金する必要がある。
まあ株式市場から流れ込むだろうね。
だから株は下がる。
スイスとか余ってそうだけどそうでもないんかね
>>89
スイスの国家規模を考えれば中国の代わりになんてなりようがない。
>>93
中国ってちょいちょい国債売ってるじゃん。
日本が喜んで買うだろ。
2011年の大規模為替介入以降、為替介入への世界の目が厳しくなったので、日本も基本それ以降は余り米国債買ってないというか、徐々に保有減らしてる。
そもそも米国債アメリカにとっては内国債で、海外で大量保有してる日中の保有分合計しても10%前後でしかない。
まあ結局はアメリカのいいなりになるほかないんだけどね。
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コメント (3)
>>37
少なくとも日本からしたら対米従属は「良い関係」とはいえないよね
中国に抜き去られたとは言え日本は未だ世界三位の独立国なんだから
中小国と比較して他国に依存せずともやっていけるポテンシャルはある
どのみち、プライマリーバランス黒字化目標とかあるから日本政府に財政出動が出来ない、他国に依存しないならしないで財政出動が柔軟にできる状態でないと詰む、それこそ大恐慌時代のアメリカみたいにそこら中の道端でぶっ倒れる人々が大量に発生すると思うよ。
世界で唯一、基軸通貨になれる素質があるのが日本円だとは思うがWTOの新興国優遇措置がある以上基軸通貨になるならWTOも抜ける必要が出てくる。他国に依存しないなら最低限、基軸通貨になり新秩序を構築するしかない、それをやる覚悟があるのかって話だな。個人的にはデコイ国家を作って別の友好国の通貨を基軸通貨に選定して、その国と軍事同盟を結べば一番いいと思うけどね。つまり、インドならインドと同盟を結びインド国債を買い支える宣言してインドに財政出動させまくるとかね、相手の理解と了承が必要になるが。神輿は乗るより担ぐ方がいいと思うし。その必要が今のところ日本側には無いと思う、米国が日本にも攻撃的な措置を取る気ならそうすべきだと思うよ。だいたい米国が貿易戦争に勝つ唯一の方法って日本の支えがある事が前提条件だと思うから、それを自ら蹴って自滅するなら一層の事、債務不履行に陥れてソ連みたいにした方がいいと思う。
今のところは中国が米国債売るなら日本が買えばいいよ円安誘導出来るし。そして日本がハブになって他国に米国債をばら撒く勿論友好国のみにね。日本の安全保障上一番いい方法は、基軸通貨を日本が二つ作ればいい、ドルとルピーに分散させてね。米国もどこまで信用できるかわからん、特に米国民主党は日本に嫌がらせばかりして来たわけだし。
売った金で日本株に投資してくれ