このまま米国の猿真似で金融緩和を続ければ50%の国民がワーキングプア生活に陥るだろう。
アメリカは国民が金融資産の半分以上を株式でもっている国ですから、単純に考えれば、「株価が上がることは、国民の金融資産が増えること」を意味しています。しかし実際には、一握りの富裕層が金融資産の平均保有額を押し上げているだけで、国民の大半は金融資産をあまりもっていないという状況にあります。
■株価を上げることで、景気回復を図るのは邪道
株価が上がり続ける一方で、国民の所得はなかなか増えず、しかも物価が上がり続けているということは、名目以上に実質的な所得は減る傾向にあり、国民生活が苦しくなりつつあることにほかなりません。
FRBのバーナンキ議長は「原因」と「結果」を取り違えました。景気回復の結果として株価が上がるのが経済の正しい道筋であり、株価を上げることで景気回復を図るのは邪道というほかありません。邪道な政策ではどこかに無理が生じるものです。その副作用として、格差の拡大がより深刻になったのです。
「本当の景気回復」とは、株価や企業収益ばかりが高くなり、格差拡大を進めることでは決してありません。国民の生活が向上し、国民が景気のよさを実感できることではないでしょうか。アメリカのインフレ推進派の経済学者は、現実を直視して、もう一回考え直す必要があります。
もちろん、日本のリフレ派の経済学者も考え直すべきです。アメリカと同様に、通貨安や株高を先行させたとしても、「ほんとうの景気回復」など達成されるわけがないからです。
むしろその副作用として、アメリカのように家計が疲弊してしまう可能性が高いことはいうまでもありません。
「株価の上昇だけではない。金融緩和は低金利を促し、企業の設備投資も増やすはずだ」。リフレ派はこう反論するかもしれません。確かに、日銀が2013年4月から行なっている異次元金融緩和後の4~6月期のGDPでは、民間設備投資は前期比で1.3%増と6四半期ぶりにプラスに転じました。
しかしそれは、建設業が26.0%増、不動産業が20.1%増と大幅な伸びを示して全体を引っ張ったためで、大型補正予算における公共工事の増加によるものが大きいのです。
肝心の製造業は9.1%減と3四半期連続で減少しました。設備投資増加の中身は、じつは寂しいものなのです。
■円安でむしばまれる家計
2012年の対ドル平均為替レートである79円から100円前後まで円安が進んだことにより、期待されたように輸出量が増えたかといえば、貿易統計の推移をみているとそうでもないことがわかります。1年以上も前年割れを続けていた輸出数量は、2013年7月にようやく前年比で1.8パーセント増、8月も1.9%増となりましたが、9月は再び1.9%減とマイナスに転じ、一進一退が続いています。
円安は輸出企業の採算にはプラスですが、輸出数量が伸びないのでは、設備投資が増加する見込みはきわめて薄いでしょう。量的緩和をし、円安にしたところで、顕著な需要の増加が見込めなければ、賢明な日本企業が設備投資に動くはずがありません。
ソース:東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/28041
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それを裏付けるように、4~6月期の労働力調査でも、非正規雇用で働く人は1881万人となり、四半期ベースで2002年の集計開始以来最多となっています。要するに、アメリカと同じように、日本でも雇用の質の劣化が始まっているかもしれないのです。
問題の家計の疲弊について話を戻すと、値上げはコスト・プッシュ型(コスト高による値上げ)とデマンド・プル型(需要増による値上げ)の二つに大別されますが、アベノミクスが招いたのは明らかに前者のコスト・プッシュ型です。
円安の進行が、コスト・プッシュ型の物価上昇をもたらしています。消費者物価を押し上げている最大の要因は、電気代、ガソリン代、ガス代といった輸入エネルギー価格の上昇にあるからです。円安は日本の家計を確実に蝕みはじめているのです。
象徴的なのは、国が買い取る価格がそのまま国内価格に反映される輸入の小麦価格です。
すでに2013年4月に9.7パーセントの引き上げをしているにもかかわらず、同年10月にはさらに4.1パーセントもの引き上げが行われました。
その後もマヨネーズ、ハム、パン、食用油など家庭の必需品の値上げラッシュが続いていますが、結局のところ、日本もアメリカと同じく、物価は上がっても給料は上がらないと
いう悪いインフレになる可能性が高いのです。給料が上がるのは、一部の大企業だけでしょう。
おまけに、インフレは貯蓄好きな日本国民の貯金を実質的に目減りさせることになります。
その一方で、外国人投資家は日本がインフレ国家になることを期待して、日本株の保有比率を高めてきています。
そのせいか、日本企業の株主重視の傾向が強まってきており、労働分配率を引き下げて、利益率を引き上げようと考える企業も増えていく可能性があります。配当増や自社株買いで株主に報いようと強く考える企業が増えれば増えるほど、労働者を「使い捨て」にする企業が増えるリスクは高まっていくでしょう。
国民の暮らしはだんだん悪くなる一方で、一握りの金持ちや大企業はまったく痛痒を感じていません。その先にあるのはおそらく、「アメリカ型社会」の到来です。安倍首相と黒田日銀総裁は、本人たちは意識していないかもしれませんが、日本をそのような社会に導こうとしています。
国民の6人に1人が貧困層、国民の3人に1人が貧困層および貧困層予備軍に分類されるアメリカ、人口の2人に1人近くがワーキングプアの状況にあるアメリカは、まさに「貧困大国」です。そのいびつな姿が、日本の未来になることを決して許してはいけないと、私は強く思うのです。
<以下略。省略部分はソース参照。>
人口3億、日本の2倍ぐらい金持ちがいるってことか
政府の借金を増やせばそれだけ円安になるのに、消費税増税で円高にふれさせようとしてるのが、今の政府な
景気を悪化させることで株価を上げてるのに、邪道でもなんでもないよ
>FRBのバーナンキ議長は「原因」と「結果」を取り違えました。景気回復の結果として株価が上がるのが経済の正しい道筋であり、株価を上げることで景気回復を図るのは邪道というほかありません。邪道な政策ではどこかに無理が生じるものです。その副作用として、格差の拡大がより深刻になったのです。
じゃなくて、バーナンキの意図は格差拡大で、そのために、景気は悪化するのを承知で株価上げたんじゃないか
>「株価の上昇だけではない。金融緩和は低金利を促し、企業の設備投資も増やすはずだ」
>。リフレ派はこう反論するかもしれません。
ゼロ金利状態で金利目標の金融緩和が不可能なのに、低金利促すわけねーじゃん
>それを裏付けるように、4~6月期の労働力調査でも、非正規雇用で働く人は1881万人となり、四半期ベースで2002年の集計開始以来最多となっています。要するに、アメリカと同じように、日本でも雇用の質の劣化が始まっているかもしれないのです。
景気は悪化してるんだから、雇用の質の劣化は当たり前
判りやすい安いですねぇ
そんなに危ないと思っているなら本気で騒いでみては如何か
だいたい合ってる
というか、アメリカ型、グローバル型になるのを
止めるのはムリだよ
ていうか、今の日本で起こっていることはペレストロイカだよね。
堕落した社会主義大国が崩壊して自由主義国に脱皮する過程にいるだけじゃないかと。
社会主義者だの、全体主義者だのの赤連中が未だにワーワー騒いでるのは今どき日本くらいだ。
日本は賃金がマイナスだったからなあ
スタグフレーションじゃんw
この層は賃上げに無縁だ
いずれインフレと増税に耐えられなくなってくる
安倍はナショナリズムを煽ることで政府への不満をかわそうとしてるが
アメリカに批判され、この手法はもう使えない
すぐに手詰まりになるだろう
安倍内閣は絶対に長期政権にはなれない
非正規は人手不足になれば、速やかに賃上げされるよ
(いつで切れるから、賃上げしてもあんまり痛くない)
なかなか賃上げされないのは
正社員(除く大企業)のほう
賃上げせずとも働いてくれるし、
転職しようにも非正規しか生き場が無く、給与さがる
円安(金融緩和)も輸出大企業から依頼されただけの話
いくら黒田や安倍が馬鹿でも、本来、純債務国(アメリカ)の真似を債権国(日本)がするのはありえない
企業の要望ってのはそのとおりだが、消費税撤廃による政府負債増大で円安にすれば
輸出企業にも内需企業にも嬉しい
だのにそれをやらないのは、小泉売国で日本企業の大株主になった欧米の資本家が、
日本からもっと金を搾り上げたいからな
アメリカで言う貧困層って、日本で言うとこの車中泊層だぞ
だいたいインフレでアメリカが幸せになったのかという設定自体
デフレが日本特有なんだから意味ないだろ
仮にアメリカがデフレ社会になったら
車中泊が莫大に増える。家をキャッシュ一括で建築できる奴なんか極々一部なんだから
少し前の円高って他国が金融緩和してるのに何もしないから円高になったんだろ?
あれはあれで異常だったと思うんだけど
住宅や大学進学教育費に投資するのが今の日本人ではないのかよ
価値観による財産の種類が変わってきてるのなら金融資産にこだわるのは変
逆に金融資産こそこれから重要だろ
住宅も学歴も、体壊したり入院したら役に立たん
現金は万能だ
支出した教育費すらその後の労働で回収出来ないという失敗により
資産減らしてるんだろ
それもあるのかもしれないが、
確実にデフレの悪影響もあった
通常の利息に加えて、デフレ分も返済しなきゃならないんだから
オニギリ一個と14%の利息で合意したはずなのにオニギリ一個半分と14%の利息を払わされる羽目になった
それがデフレの悪影響
自分たちの利権のために給与体系を変えず
若者を見限った老人世代の面倒など俺は一切見る気ないぞ
親の面倒は見るがな
日本の若者から金や職を奪ってるのは、欧米の資本家とその手先の売国奴共なのに、老人世代のせいにして世代間対立にすり替えるって、手口がバレバレすぎ
人材の宝庫
アメリカが今後も世界唯一の大国なのは、今のアメリカの大学生見ててもわかるよ
日本はもともと個々の才能ではなく、集団で働きまくって先進国になった国
都市部以外は年寄りだらけだし、本当にやばいよ
欧州のような世界的に有名な伝統あるブランドも少ないし、今後は本当に内需だけで回す国になるかも
国内で貧困、負け組層と思っていても
途上国側から見れば同じ単純労働なのに日本人は高待遇だ、
信じられないくらい長生きできる医療を受けられる高福祉の社会だ、
格差だと見えて不満を持つだろうし
後は早めに死んでも良いと思ってる人とか
アメリカのように皆保険は止めるべきだと思う
貧しい人間が病気になったら寄付制度にすればいいだろうし
貧困層が増えれば社会保障を削るしかないから
否応なしで皆保険も無くすしかない
それよりもまともな衣食住を貧困層へ渡すべき
添加物入ってない泥付き野菜のほうがイオンに売ってるものよりマシ
つまり農業を貧困層が生きるために使うべき
ここを商売にすべきじゃない
コネだから切られないのかわからないが飼い殺して可能性を潰すためでもあるのかね
社内ニートでもきちんと仕事してるからいられるんだよ。
何もしなかったらほっぽり出される。
給与に見合った動きをして給与分以上のことをしてれば文句はいわれんだろ。
正社員はもっと働かないと行けないかもしれんがね。
江戸時代の百姓と同じなんだろ。才覚があれば、いつの時代も庄屋になり
丁稚からでも大店の主人へ
年収100万未満の、移民と仕事を奪い合う下層と、
一握りの富裕層。
そして、高みから見下ろす高級官僚OBって構造になりそう。
それこそが竹中イズム。
安倍政権はこっそり促進しているし、野党各党も進めている。
共産党は、表向きはやってないけど、キムチ優遇の鳩山由紀夫より頭の切れるルーピー、
四位なんか、国家窮乏化をより進ませそう。
まあ、政府負債の急激な増え方を見ても2050年前後で新政府樹立という流れかと。
どうしてこうなったwww
ターニングポイントは平成元年あたりから
ありがとう消費税
ありがとう派遣労働
ありがとう自民党
あれは冷戦下の特殊な国際情勢の脚下を見た姑息な社会主義体制なのよ。
日本が一億総中流などと幾らおかしなことを言ってもアメリカがケツモチをしてくれた。
やはり、ソ連やベルリンの壁の崩壊が日本のターニングポイントかと。
他国に比べて勤勉で謙虚な国民性の日本は社会主義の方が向いている
感謝が栄誉がモチベーションになり得る稀な人種だと思う
> 勤勉で謙虚な国民性の日本
そうかなぁ…
謙虚ってのは分からなくもないが、いうほど勤勉か?
いうほど勤勉じゃないけど世界の平均では上位じゃないの
欧州も勤勉とはいえないし上はドイツとか少数だと思われる
20代以上で、正社員やってる大人って恐ろしく少ないだろ。
年金生活の高齢者、60代なんか元気なのに年金もらってる
20代だと、アルバイトとニートが非常に多い
仕事がないので地元では正社員とか少ないよね、あっても中小か自営
30代になると、家事手伝い、ニート、出戻りが一気に増える
40代、離婚も多いけど子育て世代でお父さんの転職がおおい
転職先が見つからず、離婚になることも多い
そうやって見ていくと、働いて稼いでる人は少ないのがわかると思う
でも貧困層でも普通に屋根付きの家に住めて、TVも携帯電話持ってて、ネット環境もあるよね
貧困ってなに?
それって米国の貧困層もだよね。
アメリカの貧困層は日本とは比べ物にならないくらい悲惨だろ
国民健康保険ないから病院にも行けないしな
日本の最貧困層は今の所なまぽで生きてるからね。
スラムが出来るのはナマポや年金、国民保険が破たんしてからじゃないかな。
グローバル経済資本主義のいくつく先が 格差(勝ち組負け組み)になるってだけだ
そういう経済がいいとか悪いとかの話は置いといてな
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コメント
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コメント (8)
「株価を上げることで、景気をよくしようとしている」っていう議論の前提が、そもそも間違ってる。
アベノミクスは、そんなこと目指していない。こういう論説は何かわかってる風を装ってるだけで
何もわかってない。
格差でも法でもなんでもいいから今の地位を崩されない体制構築が保守の存在意義だから
流れとしては仕方ない
受け入れるかはそれぞれだけど
正社員の人は友人も正社員であることが多いから、周りの人を見てみろよと言われてもぴんとこないよ。
悪質なナマポ切り捨てれば、それだけで支持率あがるぜ安倍ちゃん
とりあえず、DNAレベルで日本人以外に生活保護を与えるのを禁止しろ!!
国民にはDNA鑑定を義務付けろ!
>>1と大体同じ考えだったわ、今まだ考えてる途中だけど。
政府のベクトルが大多数の人間にとって望ましいもので無い、むしろ悪いというのもわかる。
なぜそうなったかもなんとなくわかる。
当時の金融緩和は異常な円高だったし仕方なかったかもしれないけど、今だに行ってることと消費税増税が
演説とかで言ってる目標とどうしても一致しない。
この先の未来はどの時点を考えるかによるけど、まだ考え中だが、上ででてるように国の寿命は確実だろうな。目先の未来は、消費増税による日本(これは馬鹿だからどうでもいいが)と、あとは世界的な規模の金融緩和の転換点による突発性な問題と需要傾向の動き、まだ考え中だが。予防する気も力も無いが予想はしときたいな。原因も把握しときたいな人災かどうかの。
最後に格差になったら公平な競争はどの単位でもできない状態になるし、勘弁だな。まあそうなったら大多数の人間による行動で破壊するしかないかw冗談だけどw
今は本当の景気回復になるように潤滑油を注いでる段階だろ。
アメリカと日本を同条件で比較しようとしているのも無意味だ。
日本の場合デフレなんだから、インフレ方向へもっていくのは急務なんだよ。
「インフレになると貯蓄財産が目減りする」はそれが狙いだろ。
今金持っている人に使ってもらわなきゃ景気は回復しないし、
金持ちと貧乏人の格差が相対的に小さくなる。
デフレが何より恐ろしいのは消費性向が低下してすべてが縮小してしまうからだ。
ある程度無理にでもインフレに持っていかなければならない。
ただ、現在の日本の政策のなかで、消費税増税については上記と真逆の事をしている。
この点ははっきり非難する。せめて食料品は消費税ゼロでないとダメだ。
どうせ死ぬほど頭の悪い藤巻の投稿かなんかだろ?
そもそも金融緩和の元祖は日本。そして金融緩和でインフレにならん
実際この8年で400兆円くらい買ったのに全くインフレになってない。これが現実
インフレにするには供給を超える需要を生まない限り絶対に無理だけど
実際には現状は需要不足。まともな人はちゃんと勉強しよう!