「日本株に漂うバブルのにおい」2016年から高まる「株価崩壊」リスク!
一方、1月22日実施の20年債入札の低調な結果などを材料に急速に不安定化して、大幅に下落していた債券相場は、2月17日実施の20年債入札が順調に終了したことから安定を取り戻しつつあり、市場参加者の心理は好転している。
一時0.450%まで上昇していた10年債利回りは0.3%台前半まで下がった。もっとも、市場としての健全な価格形成機能が失われており、「日銀主導の需給相場」と化していること自体には変わりがない。
株式相場と債券相場の「位置関係」を把握するために筆者が以前からウォッチしており、このコラムでも一度取り上げたのが、日経平均株価の大台(月末終値・万円単位、小数点第2位以下は切り捨て)から、その月に発行された10年債の表面利率を差し引いた数値である(2014年12月16日配信「崩壊した株価と長期金利『1万倍の法則』」)。
1997年2月から2013年2月までの約16年間、上記の数値はゼロ近辺、より正確に言えば▲0.8~+0.5という比較的狭いレンジ内で推移していた。日経平均株価と10年債利回りの「位置関係」は長い間安定推移し、「1万倍の法則」とでも名付けることができそうな状況だった。すなわち、10年債利回りを1万倍すれば日経平均株価の水準にかなり近かったわけである。
■「株・債券同時高」が常態化
しかし、総裁・副総裁が交代して日銀の「レジームチェンジ」が行われた2013年3月に、上記の数値は+0.6に上昇し、レンジを上抜け。日銀が「量的・質的金融緩和」を導入した4月にはプラス幅をさらに拡大して+0.7になった。
その後もこの数値は上昇基調。2014年9月と10月は+1.1だったが、10月末に日銀が追加緩和に動いたことが反映された11月からプラス幅は拡大基調で、2015年1月は+1.4。本稿執筆時点では2月はまだ終わっていないが、26日時点で計算すると、日経平均株価が1万8000円台、10年債表面利率が0.3%なので、+1.5になる<図>。
■図:日経平均株価の大台
(月末終値・万円単位、小数点第2位以下は切り捨て)から、その月発行の10年物長期国債の表面利率を差し引いた数字
注: 15年2月の日経平均株価は26日終値を使用 (出所)財務省、日本経済新聞資料から筆者作成
市場がファンダメンタルズを中心材料にしながら正常に動いている場合、「株・債券同時高」は長続きしない(たとえば、景気指標が予想より強いと株式が買われ、債券は売られる)。だが現実には、上記の数値のプラス幅は拡大基調で推移しており、「株・債券同時高」が長期化ないし常態化している。東京市場が正常な状態でないことは、一目瞭然だろう。
理屈は後からついてくるとばかりに、「手元にお金があり、値上がりしそうだから買う」「買う人が多そうなので、流れに乗り遅れないように買いを入れる」内外の市場参加者が日経平均株価の今世紀最高値更新の主役だとするならば、要するにそれはバブルだ。
また、15年ほど前の水準に日経平均株価は追いついたわけだが、当時はバブルのさなかだったわけであり、今回は株価上昇が経済の実力見合いだと判断する根拠も見当たらない。米国でも「ITバブル」時代の主役だったナスダック総合株価指数が当時の高値に近づいており、ベテランの市場参加者は何とも言えない居心地の悪さを感じている。
そうしたバブル的色彩を帯びた相場状況を、マスコミが一般の人に理屈でなんとか説明しようとすると、しばしば無理が生じる。また、株価の今後に強気な一部の市場関係者のコメント内容にも、理由付けとしてかなり苦しいものが見受けられる。以下、いくつか事例を挙げておきたい。
ソース(日経ビジネス、「上野泰也のエコノミック・ソナー」)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150227/278048/
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◆足元では国際原油市況が下げ止まり、日本国内ではガソリン小売価格が上昇に転じた。にもかかわらず、なぜこのタイミングで「原油安メリット」が株価上昇の理由になるのか。
◆一方で、米国市場でよく見られていた「原油安→株安」パターンがなくなったから株価が上がりやすくなった、と説明している市場関係者もいる。原油が下がるのと上がるのと、株価にとっていったいどちらがよいのか、一般の人にはさっぱり分からないだろう。
◆春闘で自動車・電機大手が昨年を上回るベアを容認する見通しになったことが個人消費の回復期待を強めたという説明も、株高の理由としてなされている。だが、円安で業績が良好なこれら業種でのベア容認は、かなり前から何回も報道されていた話である。
◆昨年10月~12月期の実質GDP(国内総生産)が3四半期ぶりに前期比プラスになったことも、マスコミ報道では今回の株高と関連付けられている。だが、前期比+0.6%にとどまり市場予想比下振れだったのが今回のGDP統計で、しかも消費の回復力の弱さが印象的な内容だった。
◆2014年のGDPでは名目成長率の伸びを実質成長率の伸びが上回る「名実逆転」が解消された。しかし、これは消費税率引き上げに伴うテクニカルな物価上昇や、円安・原発停止を背景とする「悪い物価上昇」が主因で、日本経済の実力を示すものではない。ちなみに、「名実逆転」が前回解消された1997年も、消費税率が引き上げられた年だった。
◆輸出は確かに、足元で数量が伸びている。2月19日に公表された1月の貿易統計でもこの点は確認された。しかし、この1月分については、中国などの春節(旧正月)の関係で実勢よりも輸出の伸びが高めに出ているため、割り引いて考える必要がある。
◆ドル/円相場を見ると、円安ドル高の流れには歯止めがかかっており、円高方向にやや揺り戻している。したがって、円安を今回の株高の原因にすることにも無理がある。
◆企業の収益見通しがここにきて急に上方修正されたわけでもない。上場企業(金融や電力、新興企業など除く)の2014年4月~12月期決算は、日本経済新聞集計(2月16日時点)で経常利益が前年同期比+7.0%となったが、2015年3月期の通期予想は前年度比+2.6%にとどまっている。また、米国でも企業収益は伸び悩みとなっている。
日米欧の中央銀行が金融緩和を維持ないし強化しており、水道の蛇口から「バスタブ」の中に水が入り続けていることを考えると、「グローバルな金余り」相場は、まだ続くだろう。ECB(欧州中央銀行)は3月から量的緩和を開始する。景気下振れ懸念が強まりつつある
中国では、利下げや預金準備率引き下げが今後も行われると見込まれる。
■バブルが崩壊するリスクは着実に増す
また、米国は年末近くに利上げを開始すると筆者はみているが、金融政策の「出口」(金融政策の正常化)戦略では利上げが先行し、FRB(米連邦準備理事会)のバランスシート規模は再投資政策によってしばらく維持される見込みである。「バスタブの栓を抜く」ことに相当する正常化のステップは、年内はとられない可能性が高い。
だが、2016年から話はだいぶ変わってくる。内外の市場参加者は、「蛇口が閉まる」こと(具体的には、たとえば原油価格反発・消費者物価上昇を背景にECBの量的緩和が2016年9月で打ち切りになるケース)、さらには「バスタブの栓が抜かれる」ことを、時間の経過とともに警戒せざるを得ないのではないか。
いつ、何がきっかけになるかは誰にも事前には分からないが、バブルが崩壊するリスクが着実に増すだろうと、筆者はかなり警戒的にみている。(終わり)
退職しても必至に社会情勢を勉強しておかないと、
次の市場がインドかアフリカかで運用方針が大きく変わってしまう
人に任せっきりの投資信託だけだと10年後には資産流出だな
0.3%が0.45%になって「崩壊のリスク!」とか騒ぐ奴って一体
景気良くなって民間の資金需要も増えて国債が徐々に安くなるのはむしろ健全じゃないか
金融緩和を続けると言ってるじゃないか
何を聞いてるんだか….
もう来年の話かよ・・・
つまりマネーが滞留しやすく、
それを防ぐため金融緩和が必須な時代なんだよ
金融緩和でガンガン通貨刷られまくったら株やら
金は上がり続けるし国債も上がるよ
馬鹿を見るのは預金ばかりしてる守銭奴
あべちゃん信じて全力買い!
こんなニュース書いてるけど、いま相場に参加してる奴らはみんな買い目線。
ヘタレて利確すると次の日おいてかれるからな。
もうここから上はバブル期以外ないのか
まあバブル化してるってのは正しいと思う。
落ちるときは注意しろよ、下り最速だから
というか年金も買ってるけど、それ以上に外国勢が買ってるんだけどね
年金は買い上げないで押し目を拾ってるだけ
ダウと比べると日経2万円くらいならまだ割安だから
外国勢が買ってるのは、年金と日銀の買いを見越してるからだぞ。
土地はヤバいやろ
タワマン投機的な不動産も
逃げ場のないリスクヘッジはどこへ向かうのやら…
押し寄せているのん???
今は有り金全部使って買う時
11月くらいに今以上にテレビが上げ上げしだしたら売ればいい
来年は空売りで
ゆうちょは夏、年金も秋までにおわりそうだから
後半日銀だけで支えるのは無理だと思う
原油もあがってきそうだし
セメント会社の株価は、1年間で40%上がった。
それは円安より公共事業化と
普通に考えて、半年後、1年後は消費は伸びるわけで
株価が先行して上がるのは当然
一昨年来のアベノミクスの勘違いで株価が上がるのではなくて
実際の実需と設備投資の拡大(期待)で上がるのだから力強い
問題はクロちゃんがまた量的緩和枠の拡大とかやっちゃうリスクだな
ソニーとかドコモとかあんなところがなんで高値更新してんの?
ソニーは割り切ってしまえば(具体的にいうと祖業からの離脱)
収益柱があるから。
ドコモは知らん。
色々説明つかない価格になってるからバブルと言われてる
日経平均は3万まで行く
けど30年間は、暴落することはないよ。
インフラは、50年寿命だから
日本全土のインフラ再整備で景気は回復していくからな。
安倍ちゃんは、徐々に規制緩和してるよ。
いざなき景気越えあるで!
お前、株やってるの?
株やってるのにどうして今株価が上がってるのか、知らずに喜んでるのかw
2chにいがちなおめでたいバカだな
本当に株式触ったことないんだね
perてw
今時配当目当てで株買ってる奴なんかほとんどいねえよw
今株価が上がってるのはGPIFのホームバイアス期待だ馬鹿。
そもそも配当云々というか(別に業界として配当性向を上げる動きないし)株価が上がってもperが高くないというのは単純に企業の利益が増えてるということだよ
そんな何回も株式触ったことないと自慢しなくてもw
GPIF自体が運用の妥当性の懸賞など投資尺度にそのPERを使ってるけどね
アホか,NISA需要はほとんどが配当目当てだぞ。
引用元:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1425316425/
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コメント
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コメント (17)
昨日買ったやつは完全に高値掴みだな。日経平均はついに反転した
今世紀最高値なんて皆が浮かれてる間にコツコツ空売りし続けてよかった
過熱感はあるし調整は必ずするだろうけど今の株価でバブル言ってる人は株取引してないだろ?
参加者自体は減ってるしメディアも宣伝してないだろ。バブルの様相を呈するのは恐らく今年の後半。
PERと配当の関係が全然わからないんだけど
あと、最初の図、バブルの時は0近辺ですらないのですがそれは
個人は売りまくってるあたりまだ上がりそう
株価崩壊時が買い時やろが
この間の先物サイコロ100達成は88年2月以来とかそんな話
ただその頃はブラマンからの戻りもあった
まあむちゃくちゃ強い相場なのは間違いない
みんな、自分の判断は正しいと思ってんだよw
さてさて貧乏くじを引くのは誰かな?
配当とPERかwわからんww
株価やPER、配当利回りも大切だけど周辺指標も見とくといいね
不動産のキャップレートもチェックしとくと特定部位の過熱感把握できる
不動産はすでにババ抜き開始、需要はあるから上がるだろうけど、こっから先はマネーゲームなんで見てるだけ。需要も実需か知らんし
素材もピークアウトかもね
さぁ貧乏くじを引くのは誰かな!
俺はもう利益確定と日本脱出の金貯めたからセーフ・・・あとは
ビザの発行待ちだけ
そもそも論として今から衰退の一途のみの日本の株が本当に価値あるなんて思ってる奴らいねぇだろw
株が上がるたびにバブル崩壊って言ってるからな。
そりゃいつかは当たるだろう。
紫ババア「日経平均は1万円、そして1ドル50円」
やばいぜ!
逃げろ!
株が上がるってやつはアホ!
日本が失われた20年の期間ずっとデフレだった。
その期間は欧米どころか途上国も含めて世界中がインフレだった。
現在の株価はそのギャップを調整しているにすぎない。
バブルと騒ぐ連中は流されやすいアホ世代を風説で操作して国内経済を混乱させたい例の勢力。
国内経済が混乱すれば、国民の不満が募って再び政権取れるからな。
なおソースは日経
コツコツ空売りw なんか下手そう ヘタレ臭する… 下げは米金利
※14
下手だからこそたどり着いた方法なのよ
大勝ちはしないけど負けることはまずない
※12
これ
この失われた20年ずっとデフレというのは世界的に見て珍しい
色々あったけどそろそろデフレを抜けていくのは十分考えられるし、
そうであると仮定すれば株高はまだ入り口と言える
日経は本音をこっそり目立たないようなコラムに書く