【長文】プロが推奨する「良い保険」と「悪い保険」

保険に入るのが当たり前――。世間ではこんなふうに考える風潮もある。就職、結婚、出産などをきっかけに保険選びを始める人も多い。
ところが、今年4月から生命保険の標準利率の見直しが行われ、保険料が軒並み値上げされる。もしものために、という気持ちはもっともだが、不要な出費は避けたいもの。保険を選ぶポイントをファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏に解説してもらった。
■保険料が値上がり!
「保険に入っていると貯蓄代わりになる!」と言って保険を勧める人がいます。しかし、それが通用したのはバブル時代だけです。いまはマイナス金利の時代です。そんなにうまい話はありません。
特にこの4月から保険料が2割近く上がります。保険料が上がるのは、終身保険、学資保険、個人年金保険など貯蓄性のある保険です。掛け捨て型の保険料はあまり影響ありません。
具体例を挙げて説明しましょう。死亡時に300万円を受け取れる終身保険に入ったとします。20年の払込満了時点で保険料払込総額は320万円ぐらいになる商品もあります。これでは、とても貯蓄とは言えないですね。
ただ、死亡保険金には、「500万円×法定相続人の数」の非課税枠が設けられています。法定相続人が2人なら1000万円、3人なら1500万円までは相続税がかかりません。相続税対策として考えるなら、終身保険は非常に有効です。
■保険の意義とは?
保険の本来の意義は、「滅多めったに起こらないけれど、万が一、起こった時の損失に備える」ということです。つまり、困った時に、お金で解決をするための手段が保険です。ですから「保障」と「貯蓄」は分けて考えましょう。
まず、この点を踏まえた上で、保険の選び方を見ていきましょう。「保険のプロ」って、どんな保険に入っているのか、気になりませんか?
以前、ファイナンシャルプランナー(FP)の中でも、保険を専門に扱っているプロが集まる座談会がありました。そのとき話題になったのが、どんな保険に入っているかということでした。
■医療保険には入らない
実は、その時に集まったFPの半数は、医療保険には入っていなかったのです。もちろん、私も医療保険には入っていません。
これまで何度も原稿で書いてきましたが、日本の健康保険制度は優秀です。一定額を超える金額を医療機関や薬局に支払った場合でも、高額療養費制度などを使えば、自己負担額は9万円以内(一般的な収入の場合)に抑えることができます。
ですから、ある程度の蓄えがあれば、ほとんどの場合、医療保険に加入していなくても対処できるのです。FPの中には、民間の医療保険に加入せず、掛け金の安い都道府県民共済を利用している人もいました。一方、4社の医療保険に入っているという“猛者”もいました。それぞれの保障額を小さくし、四つの保険すべてに先進医療特約をつけているそうです。
こうしておけば、いざ、高額な先進医療を受ける場合に、各保険会社から給付金が出るので、まとまった金額になるのでしょう!「保険のプロ」は、このように、いろいろな小技を使い分けています。
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170330-OYT8T50014.html?page_no=1
引用元:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1490872577/
■「無料相談」に気をつけて!
生命保険の中には、プロから見て、これは「ちょっと……」というものもあります。「今、保険の無料相談に申し込めば、5000円のギフト券をプレゼント!」最近、インターネットなどでこんなサイトを見たり、メールで案内を受け取ったりしたことがありませんか。「えっ、保険の相談が無料で、しかもキャッシュバックがあるなんてすごく得だ!」と思うかもしれません?
しかし、ちょっと待ってください。こうした場合、あなたの個人情報が売買されている可能性が高いのです。保険の相談サイトに書き込んだあなたの情報が、数万円の値段で一部のFPに売られているケースもあります。
情報を買うのは、保険商品の販売を仕事にしているFPです。当然、保険にちょっとでも関心のある「見込み客」の情報を買っているのですから、保険を一生懸命に売り込んでくるでしょう。これも「保険のプロ」の仕事とはいえ、こういうFPからは的確で中立なアドバイスは望めません。
金融庁は今年2月、こういった金券などを販促として提供するビジネスモデルについて是正を促しました。近々、ギフト券などを使った営業はなくなるかもしれません。
■やっかいな「お付き合い」
保険に入るきっかけで一番多いのが、知り合いの保険の営業担当者に頼まれたという「お付き合い」と言われています。
「親戚にしつこく勧誘されたので仕方なく入った」
「知り合いが困っていたので断れなかった」
ここは、ハッキリ言いましょう。保険は仕方がなく入るものでも、頼まれて入るものでもありません!
月々の支払いは、2~3万円ずつ銀行から引き落とされるため、それほど負担を感じないという人もいるかもしれません。しかし、それは勘違いです。月に2~3万円の負担でも、そこから、30年、40年と支払いを続けるのです。その総額を考えてみてください。
生命保険文化センターの調べでは、1世帯当たり平均の月額保険料は約3万2000円です。ということは、30年支払い続ければ、3万円×12か月×30年=1080万円にもなります。これが、40年だと1440万円です。だから、生命保険は、家の次に大きな買い物とも言われるのです。
そんな1000万円以上の買い物を、「頼まれたから」「仕方がなく」ということで契約してはいけません。電子レンジやパソコンなどを買うときは、性能やデザインをあれこれと調べ、さらに、家電量販店をはしごして、少しでも安い価格で手に入れようと考えませんか。
それなのに、総額1000万円以上の商品を、見積もりをとったり、商品を比べたりしないで決めるというのはおかしいと思いませんか?保険こそ、自分できちんと調べて、じっくり考えるようにしましょう。
■地震保険は入るべき?
よく相談を受けるのが、「地震保険は入ったほうがいいか?」ということです。地震保険は、火災保険のオプションという形で付帯し、どの保険会社で加入しても保険料は同じという特徴があります。
しかし、地震保険をセットにすると保険料が割高になるせいか、加入率はいまだに3割弱にとどまっています。たしかに、地震保険は保険料が高く、保障の上限は火災保険の2分の1です。2000万円の契約なら、地震保険の最高金額は1000万円になります。
1000万円のうち、何%受け取れるかは、さらに三つに区分された損害度により決まります。これでは家を建て直すことは困難でしょう。
東日本大震災から6年がたちました。政府の地震調査研究推進本部によると、関東地方で30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率は東京都で47%、横浜市で81%です。
もっと長期で見ると、地震は必ず起きるといっていいでしょう。私の考えでは、「地震保険は入った方がいい」と思います。
実は、地震保険というのは、「家を建て直す保険」ではなく、「生活を立て直す」保険です。地震保険は、単独で入ることはできません。必ず火災保険の特約で入る必要があります。火災保険は、「建物」と「家財」の二つに分かれています。
地震保険は、「建物」に付けると建物の被害を補償してくれます。家財の場合は、電化製品の損傷や装飾品などの被害を補償してくれます。両方に付ければ、「建物」「家財」の双方の補償が受けられることになります。
私の勧める地震保険の入り方は、「家財保険」に地震保険を付ける方法です。建物より、家財のほうは被災したときに、補償認定がされやすいからです。建物に比べて保険金額が少ないので保険料が安く抑えられます。また、家財保険は、突発的な事故で家財が壊れても補償されます。たとえば、落雷でパソコンが壊れたとか、子どもがテレビの画面を割ってしまった場合なども補償の対象になります。
■認知症に備える保険
最近、さまざまなニッチな保険が発売されています。それらが意外と人気が出ていますが、では、本当に役に立つのかを考えてみましょう。昨年、いくつかの保険会社から発売されたのが、「認知症」と「長生き」の“リスク”を考えた保険商品です。どちらも、高齢化社会に対応した保険と言えます。2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。もし、認知症になった場合の介護費は当然、通常の介護よりも高額になります。そのため、この認知症保険の保険料は割高になっています。
ただ、認知症にならなくても、要介護になることもあります。そこで、認知症や介護にかかるお金を用意するのに、保険を利用するのが良いか、貯蓄で対応するのが良いのか、考える必要が生じます。どちらを選択するかは、それぞれの考え方ですが、私は、老後に想定される幅広いリスクに対応できるのは貯蓄のほうだと思います。
■入ったからには生き残れ!
100歳というご長寿も珍しくなくなった昨今、変わったかたちで長生きに対応する保険も出ています。別名「トンチン保険」。これは、17世紀のイタリアで「ロレンツォ・トンティ」が考え出した保険にちなんでいます。被保険者が亡くなったときに保険金が支払われる「死亡保険」とは異なり、契約時に定めた年齢を超えて生存している場合に保険金が受け取れます。長生きをすればするほど、受け取る金額が大きくなるのです。
男性が50歳で契約した場合を考えてみましょう。払込満了・保険金受け取り(年金形式)開始は70歳です。
保険料(2017年4月1日以降)は、月額5万790円×12か月×20年=1218万9600円となります。受け取り額は、次の通りです。
70~85歳(15年間)で、60万円×15年=900万円(▲318万9600円)
70~90歳(20年間)で、60万円×20年=1200万円(▲18万9600円)
70~95歳(25年間)で、60万円×25年=1500万円(+281万400円)
70~100歳(30年間)で、60万円×30年=1800万円(+581万400円)
この保険は、男性が91歳、女性は96歳より前に亡くなった場合、支払った保険料より受取額が少なくなってしまいます。この年齢よりも長生きをすれば、受取額がどんどん増えるということになります。
たしかに、自分が長生きをすれば、お得な保険と言えますが、う~ん、どうなのでしょうか?私なら、こうした保険に入るよりも、基礎年金、厚生年金の受け取りを繰下受給すると思います。65歳で受け取れる年金を70歳からにすると、年金額は繰り下げ加算されます。
そうすると長生きをすれば得をし、早く亡くなると損をするというトンチン保険と仕組みは同じです。老後資金に余裕がある人は、こんな検討をしてみてはいかがでしょうか?
※以上です
一般的な医療保険は無駄。
これ昔から言われているのに日本人は大好きだな。
お得感いっぱいに見える用語でアピールされてるからな
>>7
だけど差額ベット代はどうするんだよ?
今や医療保険の謳い文句は差額ベット代や食事代だよ?
>>61
3食1080円の食費、差額ベッド代が1日1万だとして
20日フルで個室に入っても約22万円
月に3千円の入院保険を10年掛けたら36万円
イラネ
※個人の感想です
保険料控除のためだけに入ってる。
ただの貯金感覚。
金あったら保険いらんやろ。保険は金出すだけやで。
>>19
保障目的で入る金持ちは少ないと思う
自分でリスクを負えるから
>>29
外資は本当に払いが悪い
最悪なのはア○ラックのガン保険
高額医療制度の上限がどんどん上がって行くのもキツイよね。
>>33
小さい子供が居たら妻が専業主婦でも死亡保障要るんだよな
金で解決しなきゃならないことが一気に増えるから
普通に保険の窓口行ったよ
安い掛け捨てにしてくれてかなり楽になった
担当の人がいい人だったのかは知らないけど保険会社の営業みたいなうざいしつこい押し売りはしないし
保険の契約書に見にくい色&小さな字で書いてある免責事項の文章は歴史上最も完成された構造といわれるみごとな名文だらけだ。
いざという時、個人では絶対に勝てないw
クビや病気で働けなくなった時の収入保障保険にだけ入ってる
500円で60歳まで現役の8割保証される、精神病でも5年保証される
再就職で低収入の仕事についた場合も足りない分は補填される
県民共済の月2000円の掛け捨てに入ってる
独身だからこれで十分だわ
個人年金月15000円の入ってるけど、解約して株に回そうかな~?
俺は生命保険には入っていないが子供が大学進学時に満期になるように貯蓄型の保険に入っている
年末調整で還付はあるしクレカで支払いしているので積立額の2%がポイントで還元されてくる
会社で掛け捨てのグループ共済に入ってる
もったいないけど病気になるよりはいいやと思う
2ちゃんで教えてもらって、去年から個人賠償責任保険に入ってる。
月々160円で、保険金3億円。これでチャリで誰かを轢き殺しても安心。
スポンサーリンク
おすすめ記事
ツイッターで更新情報をお届け☆
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (9)
ほんと保険大好きなくせに投資はしないんだよなwww
先進医療特約と控除目的で健康保険に入るケースもあるのね
おはようございます。
ブログランキングから訪問しました。
私は保険には何も加入していません。
保険屋さんの営業の仕方が昔から嫌いで(笑)
会社の社会保険に入ってるし、日々の食生活や生活態度に気を付けています。
使うことは稀かもしれないが先進医療のために医療保険入ってるわ
昔は知らないが今は金融庁指導で保険会社側の都合で不払いはできないからな
大抵は○○なのに出ないの?(出ないと約款に書いてる)→あの保険会社は払わない!!ってパターン
オレと嫁はがん保険と県民共済に入ってる。
無保険でいいのは金持ちだけだよ。
ただし、保険貧乏になるほどかけてはいけない。
手取りの3%~5%程度で考えておいた方がよい。
貧乏なヤツ、悪いことは言わないから
県民共済の2千円入院コースだけでも入っとけ。
(25%程度は戻るから、実質月1500円程度の負担だ。)
病気の際、最悪の事態を回避できる。
クソみたいな保険が多いから、比較検討は大事だぞ。
保険にかぎって言えば、大手漢字生保よりも
新興カタカナ勢力の方がはるかにいい商品が多い。
(ただし生粋の外資は不払いが多い?ので、避けたほうが無難かも。)
大体の病気は保険診療が適用されるし高額療養費制度のおかげで負担は少ない
先進医療なんかも一昔前は保険診療の対象外でも医療技術の進歩で保険適用される者は結構ある
そもそも先進医療てのは助からない場合が多いから保険適用外なんだよね
ここらへんは自分の懐と生への執着の問題だわ
60歳になったら死ねば殆ど要らないものばかり
控除枠があることに触れない時点でどうかしてる
今の超低金利時代だからこそ生命保険料控除と個人年金控除は活用すべきなんだよね
特にほぼ丁度枠を使い切れる契約を年率換算したら相当なもの