英紙「ユーロ解体はいずれ必ず起こる。今の状況は経営の芳しくない街角商店街のようなものだ。」
ビジネスはよくても、商店主に最低限の生活水準を与えることができない。
最悪の場合、コストを賄うことさえできず、融資と、親族や友人、支持者からの寄付で経営を続けている。
この間、ギリシャ、スペイン、ポルトガルの単位労働コストは20~30%上昇し、イタリアはそれ以上上昇した。
こうした不均衡が残っている限り、銀行同盟や財政調和と言われているものでは事足りないということだ。
加盟国による通貨切り下げの不可能性とされるものが調和をもたらす作用を果たす、ということだった。
だが、それが実現することはなく、現在の関係は持続不能になった。
だが、そうした状況が崩れるまで、どれくらいの時間がかかるかは示さなかった。
だが、融資と保証は持続不能なものを持続可能にすることはない。
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まず、周縁国の「緊縮」が成功する可能性がある。
この道筋の変形版は、価格以外の競争力の向上だ。
より想像力に富んだエーゲ海観光旅行や、ポルトガル・アルガルベのより魅力的なホテルといったものである。
肝心な問題は、調整に何年――あるいは何十年――かかるか、だ。
第2に、周縁国の停滞がこのまま続く可能性がある。
失業率は今、ギリシャで22%、スペインで24%、ポルトガルで18%、アイルランド15%、イタリアで10%となっている(米国と英国では8%)。
このシナリオの変形版は、状況が一段と悪化することだ。
第3の選択肢はまずあり得ないが、完全を期するために入れておく。
ドイツその他の北部ユーロ圏諸国がより「拡張的」(つまり、インフレを誘発する)政策を追求し、南欧の苦痛を和らげる可能性がある。
第4の選択肢は、1カ国ないし複数の周縁国がユーロ圏を離脱することだ。
そうなれば、離脱する国ばかりでなく、残るユーロ圏諸国でも大混乱が生じる。
残る側でも銀行が帳簿上に、下落している可能性のあるユーロ建ての資産を大量に抱えているからだ。
だが、かつてアルゼンチンが絶対に断てないと言われた米ドルとの連動制度を破棄した時に起きたように、元ユーロ圏諸国はいずれ事態を収拾させ、悪くないパフォーマンスを見せるようになるだろう。
一部のエコノミストは、反対側からのアプローチを好み、ドイツやその近隣諸国が率先してユーロから離脱する方がいいと考えている。
だが、迫り来るドイツの選挙の結果がどうなろうとも、これは実現しないだろう。
もちろん、上記の4つの推測の中でいくつもの順列や妥協を想像することはできるが、可能性は限られている。どうしても賭けなければならないとしたら(筆者は賭ける必要はない)、4番目に賭ける。
だが、いつそれが起きるかということには一切賭けない。
神聖ローマ帝国――周知の通り、神聖でもなければ、ローマのものでもなく、帝国でもなかった――は西暦800年にカール大帝によって築かれ、1806年にナポレオンに解体されるまで続いた。
ユーロ解体のタイミングは誰にも分からない
ドイツ同盟はナポレオン戦争後に発足し、加盟国に対する大きな権限は持たなかった。
同盟は1834年に関税同盟(ツォルフェライン)によって強化され、この不安定な同盟全体は1871年にビスマルクによってドイツ国に変えられるまで続いた。
以来、歴史はスピードアップしたかもしれないが、どれだけ速くなったか分からないし、ユーロ解体の時間の尺度はそれこそ誰にも分からない。人が与えることのできる「フォワードガイダンス」には限りがあるのだ。
以上です。
国家間の格差がある限り不満なんて消えないだろう
つまり、ドイツ人やギリシャ人というのではなく
「ユーロ人」という概念がないとおかしいんだよ
日本でも地域間の格差はあり、地方の税収は少ない。だから国税を交付金という形で配っている。同じ日本国民だから苦情は少ない。
豊かな加盟国が貧しい加盟国を助けるのが当然という風潮にならないとEUは持続できない。ドイツ国民もメルケル首相も視野が狭すぎる。
独仏とスイスしかメリットが無いだろう。
田舎とにた現象が起こるのはすぐだろう。このまま10年すぎたら格差は埋めれなくなり、格差のある国が独仏の奴隷国家になるだけ。
中国との貿易摩擦は中国に市場を奪われるのは誰か、それは格差を受けた国南欧諸国になり、中国人の移住の地になり黄禍論が再び起こる。
そこで英仏独伊は日米と連携しインドをを入れて対抗するだろう。 ]
もとがドイツ封じ込めだったかも知れんが結局ドイツ無双はとめられないというかドイツ無双に使われてるよな。
ドイツが一番離脱カードを有効に使えるな
東ヨーロッパの国々の住民もドイツやイギリスに移民してる
沖縄=スペイン、として考えてみよう。
そういう状態。
一つの財政に一つの税金や一つの年金となっていかないと歪みは放置される
日本国内も好況地域と不況地域が常に存在している
好景気と言われるときでも不景気と言われるときでも地域差がある
富の再配分をしているから一つの通貨である円が成り立ってる
好況地域であるドイツがユーロ圏内の不況地域をどうするかですよ
日本も東京に富が集中しているが地方へまったく金をまわさないとなったら大混乱に陥る
日本も地方格差は非常に大きいけど、例えば東京の人も地方の人も日本は東京だけで持っているなんて誰も考えていないでしょう。
国力が均一化するなんて文化の否定だろう。
そいつらがやりたい放題で福祉食いつぶしているからもう復活できないよ
30年後はイスラム一色だろ
基礎も十分考慮した 新しい国際・国内法理論の構築が必要になるかも。
日本帝国が崩壊して、連合国が管理する占領地域になった
しかしギリシャが財政破綻しても、EU政府はギリシャを管理できず、借金の肩代わりだけをタダ取りされる
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コメント
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加盟国増やしすぎなんだよ。
北欧と独仏だけならもう少しマシになる。
ドイツが還元しなさすぎっていうのはあるかもな
EUの最大の受益者なんだからEUに対する責任ももっと担ってしかるべきだと考えるんだが
ユーロが解体する可能性は限りなくzeroに近いんじゃないかな。ユーロ解体したら、それこそEU崩壊だわ。そもそも、PIGSはユーロ加盟しようがしまいが元々、国として終わってるんじゃないの?それにしてもイギリスはユーロ加盟しなくて本当に正解だったね。