生保が国債売却体制。8月以降国債価格下落の恐れ。
債券市場に通じる金融関係者は言う。転換点とは超低金利のまま凪のように安定している債券市場(国債)が一転して波乱に見舞われる、要するに国債の価格が急落、金利が急上昇する局面を指す。こうした市場関係者らの懸念を裏付けるように、日経新聞4月24日朝刊は次のように報じた(以下、一部抜粋)。
「明治安田生命保険は23日、大量に保有する日本国債の価格が下がって長期金利が急騰する事態に備えて国債のリスク管理を強める方針を明らかにした。
4月から市場や経済・財政の34の指標を毎月点検し、金利急騰の予兆が見られる場合は早期に日本国債を売却する体制を整えた」
同記事によれば、住友生命も国債購入の規模を前年度より落とすという。
これまで国債の安定した買い手であり、保有者だった大手生保の宗旨替えとも受け取れるが、需給面から買い手の減少は価格の下落(金利の上昇)を招きやすく、また巨額の資金を長期で運用する、言い換えれば鷹揚なタイプの投資家である大手生保のスタンス変更は、他の金融機関への影響力も大きい。
もとより、「景気回復は金利上昇を促す」という経済の原則に従うのならば、10年物国債の利回りが0.06%前後と未曾有の超低金利水準で落ち着いているのは異様ではある。
景況は明らかに好転している。円安、株高は定着し、企業業績も総じて堅調だ。
ベア(定期昇給)を復活させる主要企業も少なくない。
長く懸案だった雇用情勢も改善して業種によっては深刻な人手不足の状況にある。
都心を歩けば高層マンション、オフィスビルの建設、リフォームラッシュ。もはやネオバブルと呼んでも良いのかもしれない。
それにも関わらず、金利は反応せず、ひたすら底這っている。
これも日銀が国債を大量に購入して超低金利を半ば固定化させているためだが、果たしてどこまで維持できるか保証はない。無制限に買い続ければ日本国債の信認に疑問符が付き、格付けの引き下げや価格下落を誘発しかねない。
●国債価格下落、金融機関の経営を動揺
前出の金融関係者は転換点について「早ければ今年8月」と指摘する。
8月中旬に消費増税後はじめてのGDP(2014年第2四半期・4月~6月)速報値が発表されるためだ。
「市場の予測より数字が悪ければ来秋の2度目の消費増税実施が微妙になって財政再建に黄信号がともり、日本国債の信用が揺らぐ」(同)。
想起されるのは1980年に市場を震撼させたロクイチ国債の暴落であろうか。
ロクイチ国債暴落の要因は国内のインフレ(物価上昇)進行、米国、西ドイツなど主要先進国の金利上昇、為替の円安基調、そして大量発行される国債への市場の拒絶反応とされており、現在と環境はかなり似通っている。
参考までに取引の中心である新発10年国債の金利が今後上昇した場合、価格が理論上どの程度下落するかを試算してみよう
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金利 国債価格 下落率
0.6 1 0
0.7 0.990374 -0.00963
0.8 0.980853 -0.01915
0.9 0.971433 -0.02857
1.0 0.962115 -0.03789
1.5 0.917 -0.083
2.0 0.874244 -0.12576
2.5 0.833711 -0.16629
3.0 0.795275 -0.20472
3.5 0.758818 -0.24118
5.0 0.660244 -0.33976
仮に今後10年物国債の金利が現在より0.3%高い0.9%に上昇すれば、価格は2.8%下落し、2.0%になれば12.5%下落することになる。
直近の国内銀行の国債保有残高は135兆円であるから、わずか0.3%の金利上昇で約3.8兆円の評価損を抱えることになる。
前期の国内5大銀行グループの本業の利益を示す業務純益は約3兆円であるから、金利の上昇、国債の価格下落は金融機関の経営を動揺させ、
日本経済にも打撃を与えることはわかる。
もちろん黒田東彦日銀総裁をはじめ当局は、不測の事態を回避するための手立ては持っているのだろう。しかし市場がともすれば想定以上に暴走しやすいことも確かである。
(文=島野清志/評論家)
だよね
円安が進んでめでたいですね
年利0.599%を10年で割ったのか?
日銀が買い支えてる市場で国債暴落とかあるかよ
短期的に1%くらいまで金利が上がることはあっても
その辺りが限界だろうね
財源である税収が維持できるならね
あと10年以内に破綻するんじゃね?
転換したらこんなことになるよ、ってのは書いてあっても
転換する理由が書いてない。
日銀が金利を引き上げる、とか嘘でも書いてくれればいいのに。
実際は過熱感が明確になるまで引き上げないし、消費税再増税で一定の冷却効果があるから当分このままだよ。
一斉に売りが出た時に買い向かう馬鹿はいないので買う人がいない
買い手がいないと止め処なく暴落する・・・
この危機に比べれば福一なんてかわいいもんだった
日銀が買い支えるだろうが、国債先物を買い支えるのは事実上不可能
なんたって3000兆円もあるのだからw
どっちみち買い支えなど不可能なのでヘタに介入するなどアホな事
法律で上限でも決まってるのか、なんか法案通さなきゃいけないわけでもないし
理論上は可能じゃね
その結果がやばいと思われてるからやらないだけで
やらねーよりやったほうがマシならやってくるだろ
一人困る人がいた、それは安倍総理だ
国債の信任が失われるような騒動に対処するには、大規模な支出削減か
大増税がが必要でそれをやれば財政再建するシグナルな市場に伝わり
国債は安定する
国債は安定するが国民は悲惨になるから、安倍総理の支持率は急落して
ヘタすると退陣に追い込まれる。
世界中で豚積みされたお金の行き場ねーじゃんよ、国債しか。
EU、マイナス金利でますます買われるだけじゃん?
マイナス金利は銀行が中央銀行に預けるときの話で、たとえばドイツ国債は1.3%くらい、イギリスが2.6%くらい
というか国債暴落がはじまったらインフレ懸念や不安定性を嫌って円安も同時進行するだろうから、
金融商品とか買う必要さえない
円を外貨に換えて後で戻すだけでもかなりの利益になる
今までの自民と同じく
未来を売って今を取り繕う誤魔化しの繁栄だ
既存の不要無用な構造をそのままで
国が良くなるわけがない
安倍総理は国債という巨大な津波とかけっこしてる状態。
巨大津波から逃げ切る方策は景気がさらに良くなり、消費税10%も
すんなり可決するような時。
日銀さん助けて~って叫んでも日銀が助ける事など不可能。
ちょっと注意だね。半年から1年ぐらいかけるだろうから
月にすれば1~2兆というところだろうけど、商い薄くなってるから
多少影響はでるんだろうな。
いったい国債を買わずに何を買うというのだ?
>基本需給で決まるから
その通り需給だから、ある生保が危機感を感じてガツンと売れば
売り供給が一気に増えて価格は暴落して金利は上昇する。
わかってんじゃんw
アメリカで来年くらいから利上が始まれば、安定資産として
評価されてる日本国債の魅力が薄れる。金利差がでれば、米国債に切り替えるだろ。
円キャリーとかこの前あったばかりじゃん。
よくわからんのはその時期でも日本国債は別に下がらなかったんだよな
日本の銀行は意地でも国債を買う習慣があるんだろうか
当時はなぜ大丈夫だったの。
国債価格以外の税収なんかも伸びていたし、そもそも国債の量が違う
当時の税収と国債の量と現在を比較すればバカでもそんな質問はしなくなる
新興国の金利は高いだろ今でも
成長余力があるから高い金利で借りても返せるんだよ
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あれ高度な情報戦だと思うぞ
あいつが売り推奨してから日本国債って人気出てるし
売り始まったと主張した時期と規模を見ると破産しててもおかしくない
リスクを取って結婚する人、リスクとって子供作る人、
リスクとって事業始める人、リスクとって家買う人、
リスクとって株買う人・・・
債券買うような臆病資金は株には行きませんよ。
また90年代後半みたいになったら笑えるわな
引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1402153095/
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コメント
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コメント (6)
ますます長期的に円安の確率が上がった。韓国脂肪確定あじゃぱー
オバマのうちは、ドル高は来ないっしょ
オバマの次が誰かによってはドル高他安が来るかもしれないけど
それまでは他がないから円買いの日本国債買いは続くっしょ
国債は金利が安すぎてぜんぜん運用になってない
1%くらい利子くれよ
やっぱ、日本の評論家というのは無能だなぁ
前文で、今の景気の良さをネオバブルとまで良いながら
後文で、消費税でのGDP悪化を前提に話をしているという、論理破綻をおこしている
言いわけで予想より悪化していれば書いているが、そもそも消費税の悪影響が思ったほどの
景気の良い状況下になってるので、二度目の消費税増税が無くなるなんて状況下じゃないわけだよ
予想より悪くてと、二度目の増税が無くなるという前提自体が成り立たない。自分の書いてる論理自体が。
話の前提がそもそも、自分で言ってる事実と矛盾して論理破綻を起こしている
言い逃れのための、言葉遊びをして繕っているが、ツッコミがすぐはいるような論理構成で、
思考実験にすらなっていないくだらない作文だわな
よーやく来たか
でも行き過ぎると俺の目論見が外れるから程好くお願いします
1ドル115円くらいが適切です
あと2年で国債暴落、1ドル=250円に!!―日本の未来がいま全て明らかにという本の中で外人が国債を投げ売りして国債暴落というシナリオがある。
ただ外人は840.8兆円のうち30兆円分しか保有していないので日銀が肩代わりして買えば国債暴落しないと思うんだが・・・。