【FX】底値の見えない英ポンド、合意なき離脱に賭けた投資家たちが大規模な売りを浴びせ!
外国為替市場で、英国が合意のないまま欧州連合(EU)を離脱する事態に全面的に賭けるポジションの構築をためらっていた参加者が、ついに覚悟を決めたように思われる。今月に入ってポンドは大規模な売りを浴びており、デリバティブの取引状況などを踏まえるとこの先ポンド安が一服する気配はない。
問題はポンドGBP=D3がどこまで値下がりするかだ。過去のチャートをざっと見たところでは、29日に2017年3月以降で初めて1.23ドルを割り込んだポンド/ドルは、1.20ドルがすぐそこだ。
一部の大手銀行は、EU離脱派が勝利した2016年の国民投票後の安値1.1491ドルに達する可能性に言及。もし実現すれば、次は「プラザ合意」の少し前に当たる1985年3月に付けた過去最安値の1.0545ドルが視野に入ってくる。
これまでは英国がぎりぎりの段階でEUと円滑な離脱に向けた合意を結び、ポンドが高騰する展開も排除できないとみられたため、多かれ少なかれ様子見を続けてきた投資家が多かった。
ただ足元では、ジョンソン新首相の下で英政府が合意なき離脱への備えを積極的に進めているため、事態は変わってきている。ジョンソン氏は何があっても10月末にEUを離脱すると断言しており、ブレグジット(英のEU離脱)に関する同氏の強硬な姿勢を背景に、市場参加者はポンドの投げ売りに走った。
一連のさえない経済指標でブレグジットを巡る悪影響が浮き彫りとなり、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)がハト派姿勢を強めていることで、市場では年内に利下げがあるとの見方が高まりつつある。
これら全ての材料を受け、ポンド/ドルは5月初めから6%も下落した。だがオプションや先物の動きからすると、ポンド安局面が終わったというには程遠い。
<行使価格1.20ドルの取引急増>
オプションのデータによると、既に到達した1.23ドル近辺を行使価格とする取引の建玉は8億ドル前後。今から年末までの期間、1.20ドル近辺に行使価格が設定されている取引の建玉は30億ドルに上
る。17日時点の建玉10億ドルから一気に膨らんだ。
ただ市場は合意なき離脱のリスクを過小評価しているかもしれない。10月末以降に期限を迎えるオプションの建玉は、当初の離脱期限だった3月29日より前に見られた規模よりもずっと小さい。
またディーラーが10月末前に期限となる3カ月物オプションを買い入れていることからは、早期の総選挙を見込んでいる可能性もうかがえる。
一方で1.20ドルよりもポンド安の水準を行使価格とする大規模なオプションの建玉は見当たらず、もっと大幅な下落は想定されていないもようだ。
<売り持ちは最高水準までなお距離>
https://jp.reuters.com/article/uk-pound-graphic-idJPKCN1UP05P
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1564465425/
ある資産が既に売り持ちになっていれば、将来買い戻しが入る可能性が価格を支えてくれる場合がある。実際、ポンド先物に対してヘッジファンドなどは相当な売り持ちとなっている。しかしまだ極端な売り持ち規模というわけではなく、過去最高水準からは距離がある。
16日まで投機筋のポンド売り持ちは4週連続で増加して57億ドルに達したものの、昨年9月は65億ドルだった。過去最高は17年3月の84億ドルだ。
<乏しいチャート上の支持>
チャート分析の面からもポンドが支えられる余地は乏しい。1.233ドル付近にあった支持線を割り込んだポンド/ドルは、1.2172ドル当たりを見据えているところだ。それを下回れば、16年の英国民投票後につけた1.15ドル前後まで支持線はない。
通貨が売られ過ぎか買われ過ぎかを判断する「RSI」と呼ばれる指標でも、最近のポンドの下落は行き過ぎた動きではないと分かる。昨年9月や16年10月の方が極端な値下がり局面だった。
ユーロ/ポンドは、心理的な節目だった0.90ポンドを下回った後、目立った下値のめどはなくなった。過去にこの水準を割り込んだケースがほとんどなかったためだ。
BNYメロンのストラテジストチームは、1999年1月のユーロ登場以来これまで、0.90ポンドよりもポンド安が進んだのは全体の期間の3%弱にすぎなかったと指摘。シニアFXストラテジストのニール・メラー氏は「ポンドにとっては未踏のレベルで、今後もっと痛みが増す公算が大きい」と予想した。
今週は重要な指標が目白押しだよね。
関税、輸入に関する様々な合意。
北アイルランドとアイルランドの貿易の取り合い。
その他。
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結局ジョンソンはギリシャのチプラス前首相と似たような人間だろ。
前途多難じゃねぇ?
EU残留で通貨安で輸出が増えるって居るなら良いけど、EU離脱で輸出先を失い、通貨が安く成るわけだ。
下手をすると、通貨安のデメリットだけを被る。
合意なき離脱なら関税かかるから無理。
物価水準からみたら30円ぐらいが妥当
そしてスコットランドが独立する
アングロサクソンの終焉
景気が良くなったら「円安効果だけ」とか言うくせに、ポンド高になったら「大不況が来る」かいなwww
つーか、イギリスは今後はスコットランドとウェールズに独立される可能性が上昇したわけで大変だと思うけどね。
EU残留派が過半どころじゃないスコットランドに独立されたら、北海油田が無くなるでしょ。イギリスのGDPの1割強は油田だからねー(なぜかイングランドに計上されてるが)
スコットランド独立されたら、まずエネルギー純輸入国転落、しかしEU離脱で原発は稼働できる見込みがない。
石炭火力辞めるので25年以降は電力に不安を抱える。再生エネとかいっても風力はほとんどスコットランド。
踏んだり蹴ったりじゃまいか?
(スコットランドが独立すれば、イギリス~つかイングランドは国防大惨事になる。今の兵力はとてもじゃないが維持できまいよ)
残念ながら、イギリス単体とイタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、ドイツ、オランダ、その他の合計であるEUではEUの圧勝。
クラシックのCD、レコードはアマゾン英国で買う方がかなり安くなった
10年後ぐらいには再加入させてって懇願してそう
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コメント
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コメント (13)
離脱はできないけど、政治的な混乱に対してGBP売りだわな
すでにメイン閣僚3人が辞任だっけか
EUも月給数十万の国と数万の国とじゃ差がありすぎよね
もう少し均等にせんと
イギリスははEU非加盟に政治的要素無しの純粋な貿易のみの新しいEUを作りませんか?って呼びかけたらいいんじゃね
シェンゲン無し、人権押し付け無し、通貨もそのまま、分担金激安、何よりメルケルが居ない!ってのを売りに
EUはそろそろ、ドイツが原因で崩壊するだろう。
やめるやめるって言う奴ほど離脱しないとか
EUどうこうの前にそもそもイギリス議会が無能過ぎるからしゃーない
何の産業もないイギリスが通貨安ってきび~っすな
結局2017年の安値で跳ね返って底は見えたけどな
この俺様がポンド/ドルをSしたらあっという間にポンド高にかわるんだけどな。
これが俺の能力なんだが使ってほしいやつおるか?
奇遇ですね。
私も昨日のFOMCで似たような能力を発揮してしまいました。
つまりそろそろ反発に気を付けろって事?
EUって今世紀中にイスラム圏になるんだろ?
何でこいつら全力で自国を破壊してんだ
戦争が無いから。
戦時下でないと政治家と公務員は自分達が必要とされるために国内の政治経済の状況を悪い方向にかじ取りしだす。
平和だと選挙の投票率も下がるからこういう方々のやりたい放題になるわけ。日本の先日の参院選の低投票率も同じ状況。
まあ移民と移民と自国民のハーフが人口比半々近くになるまでは目を覚まさないだろうね。純血自国民が少数派になって奴隷にさせられる。日本の未来の姿でもある。